泣く子も黙る“黒番長”ににらまれたのだから、「平成の怪物」といえど、打撃不振となるのも無理はない。
「とはいえ、日本ハムの球団内からは『うちの4番をあんなふうにさせて、出入り禁止にしたい』などという声も出るほどで、思いのほか騒動は大きくなっています」(球界関係者)
一方の清原氏は、文春の記者から疑惑を直撃された際に、ICレコーダーをへし折るなどの暴力的な対応をしたとされるが、先のフライデーではその部分に関しての弁解はないばかりか、中田への口撃など、一方的な主張を繰り広げたのである。プロ野球解説者の江本孟紀氏は言う。
「清原は自由すぎるところがありますからね。多少、何か欠けるところがあるのかもしれません。中田に対しては、清原も純粋なところがあるので、気を遣った後輩に対して、自分が同じ立場だったら気にしないだろうということで言ったんだと思いますが、世間は自分の感覚どおりにはなりませんからね」
いずれにせよ、清原氏の中田に対する深い思い入れがあったからこそ感情が爆発してしまった結果の発言なのだろう。
清原氏の近況について、芸能関係者が解説する。
「人一倍寂しがりやで、気持ち的に落ち込みやすい人ですから、親しい仲間には長い期間を空けず電話で連絡を取るんですよ。球界でも、かつては現役時代には“清原一派”という一大勢力を率いていましたよね。ところが最近は、かつてのメンバーたちが離れていっているというんです。だからよけいに、中田から直接電話が来なかったということが引っ掛かったのでしょうね」
そもそも清原氏の現役時代から、すでに“一派”との関係はギクシャクし始めていたのだという。
「04年シーズンオフに巨人を退団してトライアウトで広島に移籍した、福井敬治氏(37)はよく浣腸をされていましたね。彼はその前から“筆頭舎弟”だった元木大介氏(42)に、奥さんからもらったネックレスを破損されて『こんな軍団にはいられない』と一派とは疎遠になり、広島入団で完全に断ち切ったようです。さらに、05年オフに中日に移籍した小田幸平(37)はまだ現役ですが、引退後の清原氏が夜中でもかまわず飲みに誘ってくるので、徐々に電話に出なくなり、ついには返信すらしなくなったといいます」(元巨人軍関係者)
この深夜の“電話攻撃”が、近年はより過剰になっているというのである。
「1人でランニングをしていた清原氏が朝の3時頃、唐突に『今、走り終わったんや』と、電話をかけてきたりするというんです。それで距離を置こうとする人もいるようで‥‥」(芸能関係者)
取り巻きの減少が、寂しがりに拍車をかけているというのである。
「元木氏はまだかろうじてつきあいがあるみたいですが、会う頻度は減っているようですね。くしくも今年、DeNAで日本球界に復帰した尚成(38)が一派の“準構成員”と呼ばれていた頃、『軍団員なんて言われるのは恥ずかしいですね』とこぼしていたことがありました」(元巨人軍関係者)