薬物中毒か、それとも糖尿病か──。球界の番長を巡る重大スキャンダルの浮上で、開幕間近のプロ野球が激震に見舞われた。かねてからさまざまな「奇行」が目撃されてきただけに、そのイメージは黒一色へと転化。キャッチした「タブーな素顔」を全て書く!
〈清原は今年1月下旬から体調を崩し、病院で診察を受けた結果、糖尿病と診断されました。(中略)3月4日までの6日間、病院で糖尿病の治療のため入院していたにもかかわらず、(中略)このような記事を掲載したことから、清原の名誉を毀損したものとして、弊社は弁護士を通して、訴訟をも含めあらゆる法的手段を通じて徹底的に抗議することを検討しております〉
球界の番長・清原和博氏(46)の所属事務所が3月6日、マスコミ各社に送った抗議のファクスには、このように書かれていた。
矛先が向けられたのは「週刊文春」の「清原和博緊急入院薬物でボロボロ」なるタイトルの記事だった。記事では、清原氏が「覚醒剤などの薬物の禁断症状に苦しんでいる」として、「精神科の病院に極秘入院して“シャブ抜き”が行われた」との友人の証言を紹介。さらに、「テレビ番組の撮影中に突然、体が震え始めた」「ロレツが回らなくて何を言っているか分からない」という関係者のコメントも掲載し、清原氏を直撃した際もロレツが回っていなかったと報じた。清原氏サイドは薬物ではなく糖尿病だとして、これに真っ向から反論した形だ。スポーツ紙デスクは、
「清原氏は、数々の芸能人やスポーツ選手を患者に持つ、ニンニク注射で有名なH医師の診察を受けていた。(現役時代から痛めていた)膝の鎮痛剤を処方してもらっていたようで、酒と併用する、あるいは副作用でラリってしまうことがあるそうです。糖尿病なのかどうかはわかりませんが‥‥」
としたうえで、現役時代のこんなエピソードを明かすのだ。
「ある選手の勧めで巨人時代、グリーニーという興奮剤の一種を服用していたというんです。試合で集中力が増すから、と。そういえば、真夏なのに熱いコーヒーを飲んでいて、変だなとは思いました。グリーニーはカフェインと併用すると効果が倍増することから、混ぜて服用することが多いんです」
さらに引退後、確かに何らかの薬物使用を連想させる怪言動はままあった、と話す球界関係者もいる。
「バラエティ番組などテレビの収録でロレツが回らなかったり、目があらぬ方向を見ていたりすることが頻繁にあったようです。さらにドーンと気分が沈んだり、あるいはハイになったり、という姿も見られている。仕事がものすごいストレス、プレッシャーになったようで、抗うつ剤などの精神安定剤を飲んでどうにかこなすこともありましたが、(収録が)終わった時のダメージはかなりのものだったといいます」
今年2月21日、巨人の沖縄キャンプに清原氏が突然登場した。黒いサングラスをかけてチョビヒゲを生やし、白のVネックシャツに上下真っ白のスーツ、素足に革靴という、およそグラウンド上にはふさわしくない異様な格好だった。「カタギには見えない」というチーム関係者の声が噴出する中、原辰徳監督(55)も驚きの表情を見せる。
「球場が大騒ぎになりました。原監督は仰天しながらも、しぶしぶ清原氏をベンチに入れましたが、あとで『あれは何とかしないとマズイだろ』と憤慨していました」(球団関係者)
清原氏は原監督と並んで座り、練習を視察。その横にはスーツにネクタイ姿の小久保裕紀氏、桧山進次郎氏の姿があり、清原氏の異様な風体は際立っていた。選手たちは「(清原氏が)何を言っているのかわからない」と首をひねっていたという。
清原氏は広島キャンプも訪問。この時はスーツにネクタイ姿だったが、
「朝からロレツが回っていなかった。選手やチーム関係者、報道陣は『もう酔っ払ってるんじゃないの』と口々に言い合っていたほどです」(カメラマン)
これも鎮痛剤の影響、あるいは糖尿病の症状だったのか──。
◆アサヒ芸能3/11発売(3/20号)より