昨年12月26日、「いいとも!」の「テレフォンショッキング」に登場したタモリの先輩に当たる久米宏(69)が、こんな“ワセダの都市伝説”を明かしたのだ。
タモリ 学食で食べていた時、偶然、目の前に吉永さんが! 俺はすごい安い「栄養ラーメン」って、かき揚げが1つ入っているだけなんですけど、吉永さんは上品にトーストとコーヒーですよ。
久米 その後、伝説になっている。吉永さんがサービスカウンターへ食器を下げるでしょ。カウンターのところへ行って、それを舐めたという話がある。
タモリ ウソ、ウソ、ウソ、ウソ! そんなウソだって。
久米 まことしやかに、我が大学では伝わっています。やりそうでしょ?
タモリ 誰もいなかったらやっていましたね(笑)。
この学食での「初遭遇」について、もちろん、吉永は記憶するはずもない。後年、タモリは対談集「賢女・美女・烈女」(世界文化社刊、82年)で、吉永に同じエピソードを打ち明けている。その日の興奮を、3月に「タモリ学」(イースト・プレス刊)を上梓した戸部田誠氏が解説する。
「まず扉に書いているのが『小百合さんの美しい顔は偶然にしろ何兆分の1の確率でできた顔』とのホメ言葉。さらに『国が保護をして、国民の宝として有形文化財にしなければと痛切に感じております』と続けています」
3月21日に「いいとも!」に出演した安倍晋三総理は、タモリを「無形文化財」とたたえた。その発言より32年も前に、タモリは「有形文化財」と吉永を認定していたのだ。
さらに対談ではこんな会話が印象的。
タモリ もう何年になりますかね、結婚されて。
吉永 8年です。タモリさんは?
タモリ 9年です。ヒヒヒ、俺が結婚したっていうのを聞いて、吉永さんが絶望のあまり結婚されたと(笑)。
吉永 ウフフフ。
タモリのジョークを柔らかく受け止める吉永は、日活出身の女優らしい表現でタモリをほめ殺す。
吉永 タモリさんって、とってもイカしてる感じなんですよね。
実は両者は、時期こそ不明だが、この対談の前にラジオで会ったのが公式な初顔合わせ。
「そのことを前提に、吉永さんは『賢女──』の対談では『ラジオで1回お会いしただけでいいと思ったんです』とタモリさんに告げています。理由は『だんだん、自分のアラが見えてくるから』と」(前出・戸部田氏)
大女優らしい気遣いで、タモリとの対談を遠慮したかった心情をやんわり明かした吉永だが、どうやら、タモリの“第一印象の悪さ”もあったようで‥‥。