4月初旬にカナダとシンガポールで問題になったのは、韓国製インスタント「あわび粥」だ。食べると吐き気や倦怠感を覚えるとしてシンガポール農産品・畜産物監督庁が製造元に販売中止と回収を要請した。食品ジャーナリストが語る。
「カナダ食品監視局の調べで、粥の中からボツリヌス菌が検出されました。症状がひどい場合は、死に至らしめる可能性があるため、リコールされています」
危険な食品が多い中国でさえも、韓国食品は警戒されている。昨年11月、中国・青島で、韓国から輸入された「バナナ牛乳」に大量の凝固が発見された。下痢を引き起こすとして34トンが廃棄処分されているのだ。垣田氏が解説する。
「韓国は車や携帯などの輸出には力を入れていますが、食の輸出は品数が少ないため目が行き届いていません。一方で中国は、アメリカなどに食品を輸出しているので、政府が主導して安全面に力を入れるようになって変わってきました」
日本の食卓も安全ではない。厚生労働省は昨年11月、韓国から輸入された乾燥赤唐辛子から基準値の20倍の残留農薬「ジフェノコナゾール」を検出したと発表したのだ。しかし細菌や化学物質による食卓への侵入を、水際で食い止めるのは難しいと、垣田氏は危惧する。
「日本の検査体制は厳しいですが、スーパーなどで実際に販売されている韓国食品を検査すると、違反が見つかっているので、完全には防げていないのです」
韓国から輸入したバイアグラも日本で問題になっている。昨年、韓国の仁川港で密輸しようとして税関に摘発された偽造品のうち、約4割が偽バイアグラだったのだ。医療ライターが解説する。
「この偽クスリは中国の工場で製造された粗悪品。従業員が土足で歩く床の上に置かれていたり、錠剤の着色に塗料のペンキを塗っていることもありました。偽バイアグラは韓国の運び屋グループに渡り、摘発の網をすり抜けて日本にも流通しています。既製品より高い有効成分が含まれていて、服用すると視覚障害を起こすおそれがあります」
韓国食品から身を守るためには、どう対処するべきか。朴氏が語る。
「韓国の衛生面は今後も改善されるのは厳しい。一般家庭でも1人当たりの年間の生ゴミ量が食生活の変化で激増し、社会問題になっています。その対策としてベランダに生ゴミを干して水分を減らし、軽くしようと取り組んでいます。当然、町は臭くなり、衛生面はむしろ悪化しています」
あなたの食卓にも、すでに韓国“毒”食品は並んでいるかも‥‥。