お鍋がおいしい季節が到来。お鍋によく合う野菜は白菜、キノコ類、春菊、大根…いろいろありますが、絶対に外せないのがネギです。
ネギといえば、落語の「二番煎じ」を思い出します。寒い冬の夜、防火のための夜回りをしている旦那衆たちが、番小屋で火鉢を囲んで暖をとりながら、猪肉とネギで作った鍋料理をつつき、土瓶に移した酒を燗にして楽しんでいるシーンがありましてーー。
旦那衆のうちのひとりが「私はネギが好きでしてね。もうネギだけ食えれば満足で。猪肉なんぞは、あの姿思い出しちまって食べれません」などと言いながら箸を鍋に入れては口に運んでいる。すると、ほかの旦那が「あんた、さっきからそう言いながら、ネギとネギの間に肉挟んで食べてるじゃないか」とツッコミを入れる、くすぐりがあるのですが…。
子供の頃にこれを聞いて以降、鍋にはネギが入ってないと、どうも物足りなく。が、ちょっと困りものなのは、ネギを買って帰る道中です。あの長さのせいで、買い物袋からハミ出るわ、安定感は悪いわ。
が、そんな不満を解消するグッズが現れました! しかもカプセルトイで。その名もズバリ「ネギ袋」(株式会社ターリン・インターナショナル)。1回300円です。
ラインナップは「束用ネギ袋」「1本用ネギ袋」「ネギの青い部分カバー(巾着タイプ)」「小ネギ袋」の全4種類。写真は「小ネギ袋」(右)と「束用ネギ袋」(左)です。袋入りの長ネギがまるっと収まる、長~い手提げ袋となっております。
これなら安心して、ネギを我が家まで持って帰ることができますね。
さて、先ほどの「二番煎じ」ですが、そんなこんなで酒宴を楽しんでいるところに、同心が見回りにやってきます。
夜回りの途中に飲酒をしていたなんてことがバレたらどんな罰を受けるかわかりませんから、慌てて隠しますが、残念ながら同心に、酒の入った土瓶を見咎められてしまいます。「これは煎じ薬でございます」と言ってごまかそうとしますと、同心は「身共もここのところ風邪気味じゃ」と言ってその酒を飲み干せば、「結構な飲み薬じゃ」と。
さらに猪鍋までも平らげる同心に、旦那衆が「もう煎じ薬はありません」と言うと、「拙者が町内をひと回りして参るから、二番を煎じておけ」と同心。
おあとがよろしいようで。
(カプセルタロウ)