「バス旅」シリーズをはじめ、多くの名企画を抱えているテレビ東京の旅番組の中でも、人気番組のひとつに数えられるのが「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅」だ。
11月5日の「土曜スペシャル」では最新回となる第12弾が放送されたのだが、ジュニアのひと言がファンを騒然とさせた。
それは「タクシー乗り継ぎ旅」の通算成績。スタート前のトークで、ジュニアはこの旅について「ほぼほぼ敗北している」と明かし、「ボクサーなら引退」と話した。
通算成績は今回の結果を含めると、4勝4敗の五分。ジュニアの番組降板すら頭をよぎる数字だ。特に「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」のファンは気になったようだと、テレビ誌記者は指摘する。
「『バス旅Z』は、通算成績で負け越したら番組を降板するというルールが、放送スタート後、しばらくしてから設定されました。そして実際に田中要次と羽田圭介は、8月に放送された第19弾でクビになっています。このルールが『タクシー乗り継ぎ旅』にも適用されれば、ジュニアはクビにリーチがかかった状態。ところが、降板といった話は全く出てきません。『バス旅Z』ファンには納得がいかないでしょうね。ジュニアは明らかに優遇されていますから」
いや、ジュニアが優遇されているのではなく、田中と羽田が冷遇されていた、との指摘もある。もっと言えば、負け越しでクビというルールは、田中と羽田を降板させる目的で作られたのではないか、という推測さえ成り立つという。
「田中と羽田の評判は残念ながら、あまりよくありませんでした。早々に代えてほしい、という声もあった。しかし、局サイドとしては、一度起用した2人を簡単にはクビにできなかったのでしょう。そこでルールを作って、強引に番組を辞めさせたのではないか。『成績が負け越しているのだから、クビになっても仕方がない』という雰囲気を作ろうとしたのだと考えられます」(前出・テレビ誌記者)
「タクシー乗り継ぎ旅」の展開によって、局サイドの冷遇疑惑が浮上することになろうとは、ファンも思ってもみなかっただろう。