DeNAの前監督、アレックス・ラミレス氏が、自身のYouTubeチャンネル〈【ラミレス公式】ラミちゃんねる〉を更新し、古巣の巨人について語った。
今季の巨人は20本以上のホームランを放った選手が5人もいたが、終わってみれば4位。5年ぶりのBクラスだった。ラミレス氏が言う。
「5人が20本以上打ったけど、全体的な得点圏打率は低いよね。多くの長打は、ランナーがいない時か、一塁にいる時で、二塁、三塁にいる時はそんなに打ててないよね。そこが1つの課題だと思う」
だが、この課題の克服は、「かなり難しいと思うね」と語るのである。その原因についてラミレス氏はこう解説した。
「理由がいくつかあって、まず年俸の高い選手が何人もいるので、彼らは試合に出なければいけないよね。したがって多くのポジションでレギュラーが決まっているから、新しい戦略をやっていくのが難しいと思うんだ。秋広(優人)選手などの若手を起用すれば新しい戦略も試せるんだけど」
ラミレス氏の分析について、野球ライターが補足する。
「巨人には坂本勇人、中田翔、丸佳浩といったベテランが主軸に座る中、岡本和真の4番も外せません。さらに、残り77安打で名球会入りが掛かる来年41歳を迎える大ベテランの中島宏之がいる。にもかかわらず、来季は39歳になる長野久義と40歳の松田宣浩といった移籍組も加わることになります。そんな閉塞した選手構造にラミレス氏は警鐘を鳴らしているのです。ラミレス氏は、自身が巨人の監督なら、20年にドラフト5位で入団、1軍では21年に1打席しか経験していない秋広を来季の1軍スタメンで起用するとも話していましたね」
秋広の起用は閉塞した選手構造への風穴であり、カンフル剤だ。果たして原監督はこの戦略をどう聞くのか。
(所ひで/ユーチューブライター)