モラルハラスメント行為を巡ってフィギュアスケートの織田信成と濱田美栄コーチが訴え合っていた裁判で、大阪地裁は3月2日、織田に賠償命令を下した。
織田は17年4月に母校の関西大学スケート部監督に就任したが、22年9月に突如の退任。これを機に、泥沼のバトルが繰り広げられた。スポーツライターが説明する。
「関西大学側は退任理由について、織田から『監督としての時間が取れない』との申し出があったとしていましたが、織田はブログで真っ向から反論。リンク内で自身に対する嫌がらせやモラハラ行為があった影響で、22年春から体調を崩してリンクに行くことができなくなり、辞任に至ったと暴露した上で『関西大学の対応が誠意あるものに思えなかった』としたのです」
その後、織田は週刊誌のインタビューで、そのモラハラに及んだ人物が濱田コーチだったと主張。同年11月に慰謝料など1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしていたが、結局は濱田コーチの名誉棄損の訴えが通り、220万円の賠償を命じられたのである。
「織田はモラハラの内容について、濱田コーチに選手の練習法を巡り疑問を呈したところ激高され、無視されたり悪いウワサを流されたとしていましたが、判決は『社会通念上、許される』。ハラスメントは立証が難しいとされますが、つまりは織田が過剰反応していた可能性があるということ。提訴した当時の会見では号泣していたものの、彼はすぐ感情的になり涙を流すことでお馴染みのキャラであることから、判決には納得してしまう面もあります」
とはいえ、濱田コーチも泥沼裁判により、イメージが悪化したことは事実。織田は今後について対応を考えるとしているが、ひとまず互いに何の得もない結末となった。