コンプライアンスやらなにやらと、窮屈そうなテレビの中にあって、のびのびと自由奔放にやっているイメージなのが、料理愛好家の平野レミだ。
特にNHKの不定期生放送「平野レミの早わざレシピ!」では、やりたい放題。ブロッコリーやダイコン、ニンジンを、まるごとおっ立てる「おっ立て料理」や、小籠包や餃子をひとつずつ包まず、豪快に作って切り分ける「食べれば小籠包」「食べれば餃子」の食べればシリーズなど、独創的なアイデアが生み出す仰天オリジナル料理は毎回、話題に上がるほど。
そんな平野が「ぽかぽか」(3月9日・フジテレビ系)に出演した際のこと。番組MCのハライチ澤部佑とは、NHKの「早わざレシピ」でも共演する仲。ゲストの「○○っぽい」イメージを言い合って、ゲストに○か×かを判断してもらう「ぽいぽいトーク」の中で、神田愛花が「NHKで、普通はダメだけれど『平野さんだから…』と許されていることがあるっぽい」と言ったところ、○を挙げてこんなエピソードを。
以前、NHKの番組でパスタを半分に折る際、膝を使ってパキッとワイルドに折った平野に対し、澤部が「Gパンの繊維入りませんか」とツッコミを入れたことがあったそうだ。それを反省して、今度はリハーサルで真面目にやったら「本番の時にねぇ、『レミさん、ちゃんとここ(膝)でGパンでやってください』ってさぁ、NHKも私についてきたのよ」と。「なんだか知らないけど、やってくれって。ここで折ってくれっていうんだから。NHKも変わったね~」と得意気な平野。
その天真爛漫ぶりに「あんまり裏のそういうのは言わない方がいいと思います、今…」と澤部が言えば、相方の岩井勇気も「ここで折ってくれっていう指示は違うんじゃないかって思う」。
生放送で自由に暴走する平野レミ、と思っていたら、裏でNHKがそれをやめさせるどころか、もしろ「やってくれ」と指示していたとは! これをヤラセと言わずして、なんと言おうか。
(堀江南)