3月4日放送のピン芸人日本一を決める「R-1グランプリ2023」(カンテレ制作・フジテレビ系)で優勝したのは、田津原理音。優勝直後から仕事が殺到しているというが、SNS上では田津原の優勝に「ヤラセ疑惑」が浮上し、ちょっとした騒動になった。お笑い関係者が説明する。
「問題になったのは、ファーストステージで最初に登場したYes!アキトの点数が表示された場面です。アキトがネタを披露後、審査員5人の合計点『456点』がモニターに映し出されたのですが、その前に一瞬、『田津原理音470点』という表示が出たのです。それだけなら運営のミスで済みそうなものですが、その後に登場した田津原は、実際に『470点』を獲得してファーストステージ1位になり、2位のコットンきょんとファイナルに進出。結果、田津原が優勝した。デキレースだったのではないか、との指摘が出たのです」
3月5日にこの騒動を報じたスポーツ紙の取材に対し、カンテレは「現在、原因を調査中です」としていたが、同日放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系)では、有吉が疑惑について「ヤラセやる意味がないよね。偶然としか言いようがない」と一蹴。審査員の芸人たちが「事前に点数付けてもらえますか」などと指示された点数をつけるわけがない、と否定した。
「確かにピッタリ470点は怪しいと思われて当然なのですが、有吉の発言もごもっとも。仮に番組を主催する吉本興業がこれから売り出したい芸人を『ヤラセ』で優勝させるとすれば、田津原よりも昨年『キングオブコント』で準優勝しているコットンのきょんだろう、という気もします」(エンタメ誌ライター)
カンテレの調査結果を見るとともに、審査員たちがコメントしてくれることを期待したい。
(鈴木十朗)