「あれだけ上体が浮いてたら…」
阪神タイガース・佐藤輝明の欠点をそう指摘したのは、元阪神監督の藤田平氏だ。
3月29日に公開された掛布雅之氏のYouTubeチャンネル「掛布雅之の憧球」で掛布氏と対談し、佐藤のバッティングについて聞かれた藤田氏は「いろいろ直さなあかんところあるよね」と言いつつ「あれだけ大きな体をしてて、あれだけ上体浮いていたら」と付け加え、「重心の高さ」を問題視したのだ。
一方、巨人・岡本和真、ヤクルト・村上宗隆は重心を低くしていると語り、
「男性は(重心が)ヘソにある。だから下ろさないといけない。そういう意味で、岡本とか村上は合っている。グッと落としてるよね」
一方の掛布氏は、今年の佐藤のバッティング練習の映像を見ると、スタンスを広げて重心を落としていたと述べたのだが、打順について聞かれた藤田氏は、
「まだ4番というよりも後ろを打たせて、もうちょっと訓練して変えていった方がいい。今年(の4番)は外国人か大山(悠輔)でしょうね」
と断言している。
リーグ優勝候補について「巨人かDeNAか阪神」と予想していた藤田氏だが、そこから突き抜けるにはやはり、佐藤の覚醒が絶対条件になりそうだ。
(鈴木十朗)