阪神ファンが野球解説者の高橋慶彦氏に「コーチ要請」。そんな声が寄せられたのは、高橋氏のYouTubeチャンネル〈よしひこチャンネル〉である。きっかけは、昨シーズン限りでユニフォームを脱いだ元阪神・糸井嘉男氏のひと言だった。
「いや~、あいつ、慶彦さんに見させたら覚醒すると思うんで」
「あいつ」とは、糸井氏にとって近畿大学の後輩であり、阪神の主軸を任される佐藤輝明。糸井氏の投げかけに、高橋氏はこう返答した。
「もったいないんだよな、見てて。俺が言ってるの、全部正しいわけじゃないからね。ただ、佐藤君はこうしたらいいんじゃないかなって、自分の中であるけどね」
佐藤は昨年、143試合フルに出場。143安打、打率2割6分4厘はルーキーイヤーを上回り、2年連続で20本塁打以上も記録した。しかしながら、今ひとつ突き抜けた印象はなく、「不動の4番」にはまだまだ不足がある。
「糸井氏はオリックス時代の16年に53盗塁。西武の金子侑司と分け合う形で、初の盗塁王を獲得しました。シーズン終了時35歳2カ月での盗塁王は、当時の史上最年長記録だった(21年、ロッテの荻野貴司が36歳で更新)。この時、オリックスで打撃コーチをだったのが高橋氏でした。糸井氏は後に『高橋コーチのお陰』と口にしています」(スポーツライター)
佐藤は50メートル走6秒0の脚力があり、昨年は11盗塁を決めているが、これも物足りない数字。阪神ファンからは「せめて臨時コーチでもいいから」と、高橋氏による佐藤の指導を願う声が出ている。
ちなみに、高橋氏は79年に「33試合連続安打」の日本記録を作っているが、糸井氏の「どうします、佐藤輝明が32試合まで連続ヒット打ってたら」に、こんなオチをつけた。
「ヤジりに行く」
(所ひで/ユーチューブライター)