7月11日の阪神タイガースは、DeNA戦(倉敷)で7─2の快勝。青柳晃洋投手が約2カ月ぶりに一軍マウンドで先発し、7回6安打2失点で今季3勝目をマーク。久々のお立ち台では「やっと帰ってこれました。本当に最高の気分。今年一番嬉しい白星になった」と話した。
阪神にとって青柳の復活は心強いが、一方、まだ不安視されているのが佐藤輝明内野手。この日、5回先頭の第3打席で上茶谷の初球をライト前ヒット。12打席ぶり、5日の1軍再昇格後2本目の安打で追加点を演出した。
これが復調の兆しとなればいいが、1軍再昇格後のヒットはわずか2本。まだ不振から抜け出したとは言い難い。
そんな最近の佐藤について、解説者の金村義明氏は10日放送の「金村義明のええかげんにせえ~!」(MBSラジオ)で、厳しい意見を述べていた。
「内容が無さすぎる。ファームでは打っているといっても、(バットがボールに)衝突しただけ。ちゃんと(狙い球を)絞ってタイミングを取って、(ボールを)捕まえて打っているかどうか。体の中に(ボールが)入り込まれているしトップの位置は浅いし、もうバラバラや。ファームに落ちる前よりももっとひどくなって帰ってきてる。心配でならん」
また掛布雅之氏は11日に更新した自身のYouTubeチャンネルで、気になる点を挙げている。
「何をもってファームに落としたのか、昇格させたのかがあまり見えない。プレー以外のことも原因ではないかとも言われているが、そうであれば、もうちょっとじっくりと佐藤の気持ちも整理されたうえで1軍に上げたほうが、佐藤自身にもチームにもプラスになったのでは」
さらに掛布氏は最近の佐藤について「目に力がない」「何か変なものを背負っている感じ」と指摘。首脳陣がその背負ったものを下ろしてあげる必要があるとしている。主にメンタル面を危惧しているようだが、やはり人気球団ゆえの重圧がのしかかっているのだろうか。
(鈴木十朗)