入場者数2万人超え。立ち見も出るほど満員の、川口オートレース場。2021年1月の事故以来、802日ぶりにレースに出場した元SMAPの森且行が、4月6日の復帰戦を初勝利で飾った。スポーツジャーナリストが言う。
「2020年11月3日の『SG日本選手権オートレース』で初優勝し、日本一になった矢先の悲劇でした。森は前方を走っていた選手の落車に巻き込まれ、受け身も取れないまま壁に激突。骨盤と腰椎を骨折する、あわや下半身麻痺という大ケガを負いました。手術は4回に及び、体の中心には今も24本のボルトが埋め込まれているといいます。復帰を前に、森は『今も両足とも足首より先がしびれている』と、麻痺が残っていることを明らかにしている。それでも事故の恐怖を克服し、復帰第一戦から果敢に攻めていけたのは、ジャニーズ時代に培った根性の賜物でしょう」
2周目にコーナーを突いてトップに出る勝負勘は見事だった。芸能記者があとを引き取って言う。
「森の過酷なリハビリを励ましていたのが、中居正広でした。森は復帰戦直前、情報番組『THE TIME』（TBS系）のインタビューで『中居から、乗り越えられる人にしか試練を与えない。だからお前は乗り越えられるんだよ、と言われた』と明かしました。その中居が昨年、病魔に倒れた際、今度は森から病床の中居に励ましのメッセージを送ったのです。さらにWBC中継で本格復帰を遂げた中居が、復帰戦を前にした森へ…。満身創痍のアラフィフ2人はこの2年間、互いに励まし合って復帰にこぎつけました。中居は自身のツィッターで、森の勝利を『一着だぜ。自慢しよ。』とだけ書いていますが、2人にしかわからない焦りや不安をオクビにも出さない、中居なりの美学でしょう」
YouTubeの川口オートレース公式チャンネルのフォロワー数は、森復帰に合わせて2万人を超え、再生回数は1200万回を突破している。
