自身がプロデュースしていたファッションブランド運営会社が倒産。その債権者のもとに1通の手紙が届いた。元AKB48の篠田麻里子(28)の署名が入った直筆の“詫び状”であった。その手紙を独占入手!売れっ子にしては誠意ある対応だったが‥‥。
〈この度は突然の報告となり、本当に申し訳ございませんでした。このような結果になってしまい、残念でなりません。自分の未熟さと力不足だと思っております〉
「上からマリコさま」が、こんな下手に出た書き出しで始まる手紙を出していた。全文直筆で〈篠田麻里子〉という署名も控えめに見えるのは、債権者に宛てた手紙だったためだ。
7月16日、篠田がプロデューサーを務めたブランド「ricori(リコリ)」の営業停止が報じられた。同時にリコリを運営する株式会社リゴレが破産手続きに入ったことが、取引業者に一斉に通知されたのだ。
経済誌記者が言う。
「リコリは20代前半をターゲットにしたブランドでした。お値段も高めで、その分、製造の多くは国内メーカーが請け負っていて、負債は20億円を超えるとも言われています」
それから数日を経て、篠田の手紙が債権を抱える取引業者のもとに届いたのである。
当初、篠田はツイッターで〈去年までアドバイザーとしてお手伝いしていただけに残念です〉と、他人事を決め込んだ。ところが、今年3月のイベントでリコリのモデルとしてステージに上がっていたことが露呈。〈去年まで〉というウソもバレて、篠田も事の重大さに気づき、慌てて筆をとったのだろう。
その“詫び状”を受け取ったアパレル関係者が話す。
「リゴレという会社自体は知名度も信用度も低かったわけですから、芸能人の篠田さんには大きな期待をしていました。名前だけ貸すということではなく、実際に積極的に関わっていましたからね。リコリがスタートした直後の初回の商品は飛ぶように売れたそうで、本当に突然の倒産でした」
入手した手紙に記された〈突然〉というのも、ウソではないのだろう。
そして、手紙の後半はひたすら篠田の感謝の念が繰り返されていた。前出・関係者が続ける。
「確かに、印刷物ではなく直筆の手紙を送ってきたことには誠意を感じますし、篠田さんに経営責任がないこともわかっています。しかし、感謝の念や未熟さをアピールされるなら、倒産の前、支払いが遅れた時点で、こういう手紙を出すべきではないでしょうか」
芸能アナリストの沖直人氏はこう話す。
「債権者にしてみれば、詫びを入れる前に、支払うものを払えという、気持ちになるのは当然です。芸能人が副業で転んで、取り返しのつかない事態になることも少なくはない。篠田もそうなる前に、つまずいてよかったのではないでしょうか。とにかく、本業に専念して地歩を固めてから、副業に再チャレンジするべきでしょう」
でないと、債権者の怒りは収まりそうにないのである。