アメリカでUFO(未確認飛行物体)の調査・追跡を専門に行う担当責任者が4月19日、目撃された650件以上のうちおよそ半数は「異常で興味深く価値がある」として、実際に調査を進めていることを明らかにした。世界のUFO専門家らの間に衝撃が走ったのである。UFO調査関係者が語る。
「担当者によれば、物体の大半は気球や無人航空機、自然現象などの特徴を示しており、地球外生命体の活動を裏付ける証拠は見つかっていないものの、国防総省だけでは実態解明が不可能なケースも多い。産・学・官の連携が必要だと訴えています。そこでUFOの信憑性が俄然、強まってきたというわけです」
アメリカは、言わずと知れたUFO現象の「本場」。目撃談は日本とはケタ違いで、この分野で活動する研究者の数も、世界最多だとされる。
今、一部の研究者の間で注目されているのが、海や川などで発見されている、正体を特定できない「未確認潜水物体」だ。通称USO(Unidentified Submerged Object)という。アメリカのUSO研究事情に詳しい科学ジャーナリストが明かす。
「USOについてはこれまで、ギリシャのテルマイコス湾に沈む巨大な物体や、スウェーデンとフィンランドの間に横たわるバルト海ボスニア湾で発見された物体など、その可能性を指摘されるものがあります。が、なにしろ海底とあって、空中を飛行するUFOに比べ、目撃談が極めて少ないのも事実です」
2021年、アメリカ海軍艦船内から撮影したとみられる、海上上空に浮かぶ未確認飛行物体を捉えた動画が明るみに出た。映像にはUSOが水しぶきを上げて海中に消える姿が映っており『方位と距離を記録しろ!』という軍要員の声も収録されている。
「アメリカ国防総省はこれを『未確認航空現象(UAP)』と呼び、一連の映像や写真が『進行中の調査対象』になっていると明らかにしています。海軍へも近年、未確認の航空機が軍の管制圏および指定空域に入った、という報告が多数寄せられていることもあり、他国からの偵察機及び、地球外生命体の活動の可能性を含め、調査と分析が続いているようです」(前出・科学ジャーナリスト)
カリフォルニア南部沿岸一帯で報告されたUFO・USO現象を分析し、35年にわたる調査を記した「UFO海中基地」(原題:UNDERSEA UFO BASE)なる著書がある。この著者である、南カリフォルニア在住のベテラン超常現象研究家プレストン・デネット氏によれば、カリフォルニア南部沿岸海域の広大な深海底のどこかに、巨大な秘密海底基地が存在。地球外高度文明の知的生命体が、地球文明の観察・監視・干渉などの目的で、USOを飛来・潜航させている可能性がある、というのだが…。
アメリカ国防総省の更なる調査・分析に期待したい。
(ジョン・ドゥ)