「私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました。(中略)今年に入ってからは大会毎に『この試合が最後になるかもしれない』と思いながら臨み、今、自分の中ではやりきったという思いが強く、引退を決断した次第です」
5月1日、自身のInstagramで現役引退を表明したのは、女子卓球の石川佳純である。石川は12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、20年東京(21年開催)と、五輪3大会連続でメダルを獲得。長らく日本卓球界を牽引してきた。
石川は30歳の誕生日を迎えた今年2月23日に、YouTubeチャンネル〈石川佳純のかすみんchannel〉を開設、初投稿を行なっていた。
「30歳になったので、記念にというか、30歳を節目でもあると思うので、何かを始めたいなと思いまして、YouTubeを今日から始めることになりました」
その誕生日に撮影された内容を3月1日に投稿。誕生日のお祝いでグラスを重ねた母親の久美さんから抱負を問われ、
「健康で楽しく学びの年にしたいと思います。よろしくお願いします。YouTubeチャンネル開設してます。自分自身も色んなことにチャレンジしたいと思いますし、楽しんでもらえるチャンネルになったら嬉しいなと思います」
そう意気込みを語り、スタッフから30歳になった感想を聞かれて、
「長いような短いような、短いような長いような、本当に充実した日々を送らせてもらってます。考えたらすぐ行動。新しいことにチャレンジしたいです」
30歳でのYouTubeデビューは、すでに引退を視野に入れた上での行動だったのかもしれない。史上最年少となる14歳から日本代表を担ってきた石川に、まずは労いの言葉を送りたい。
(所ひで/ユーチューブライター)