5月8日放送のバラエティー番組「ラヴィット!」で、MCを務める麒麟の川島明が番組内の「不適切行為」を謝罪した。
問題となったのは、5月2日に放送された韓国旅のロケ企画。VTRで「相席スタート」の山添寛が、市場で売られていた唐揚げに使用済みの爪楊枝を刺して口にしたシーンだった。ロケに同行していた他の芸人は「マナー悪い!」とツッコミを入れ、店員も手でバツ印を作る。最終的には笑いに昇華していたように見えたのだが、コトはそれでは終わらなかった。エンタメ誌ライターが語る。
「SNS上では瞬く間に批判が殺到。『やってることが迷惑ユーチューバーと同じ』『韓国まで行って恥をさらすな』といったもので、5日の放送ではアシスタントの田村真子アナが謝罪した。さらに川島が謝罪し、ロケの続編VTRの放送を取り止めることが発表されました。おそらく現場が思っていた以上のブーイングだったことから、司会が頭を下げることで鎮静化を図ろうとしたのでしょう」
ただ、8日の放送終了後も、番組に対する批判は収まらない。
「当初は悪ノリをした山添へのバッシングが巻き起こっていましたが、田村アナと川島が頭を下げたことで『なぜ他の出演者が謝らなければならないのか』と、矛先が番組制作側へと移っているんです。改めてVTRを見ると、山添が爪楊枝を刺した際に赤い矢印で強調するかのような編集が施されており、明らかに作り手がウケを狙っている。司会や局アナに謝らせたことで、本来カットすべきシーンをむしろ面白がる制作側の常識のなさがクローズアップされ、さらなる炎上を招いているわけです」(テレビ誌記者)
3月には「スッキリ」(日本テレビ系)の中継で、オードリーの春日俊彰が「那須どうぶつ王国」でペンギン池にウケを狙って落ちたことが問題視され、最終的には制作側が非難を浴びた。今回も同様のケースで、視聴者との感覚がいかに乖離しているかを露呈してしまったのである。