アベノミクス効果で高値安定の東京市場。それに引き換えフリー女子アナ相場は、さながらサバイバル戦の様相だ。鳴り物入りの新規上場組さえも、その地位を脅かされ路線転向を余儀なくされる女子アナも少なくない。今や、供給過剰のフリーアナの将来性を一挙公開しよう。
芸能評論家の佐々木博之氏が、最近の女子アナ市況について説明する。
「今やテレビ界では番組制作費が激減し、これまでなら地味で数字が稼げないような局アナまで穴埋めとして多用されているのが現状です。もとより飽和状態のフリーアナ市況は数少ない仕事を奪い合う厳しい状況となっています」
まさにフリーアナにとっては、生き馬の目を抜く厳しい環境なのだ。そのサバイバル時代に1人勝ちと言われているのが夏目三久(30)だ。現在は「バンキシャ!」(日本テレビ系)、「あさチャン!」(TBS系)と2本の報道番組など4本のレギュラーを堅持している。
女子アナウオッチャーの丸山大次郎氏が、こう称賛する。
「朝番組に出演後もお色気は十分で、深夜番組では今でもミニスカ美脚に肩出し、わきチラ衣装で出演しているのは立派というほかありません」
8月27日放送の「マツコ有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)では、パンツの替え時を尋ねられ、「緩くなってきたりしたら替えますね」とやんわりと“エロネタ”を解禁。そのウラにはしたたかな庶民派路線への転向もあるという。
「鳴り物入りでスタートした『あさチャン!』は視聴率が低迷。もともとお嬢様育ちな彼女の口調が、出勤前のサラリーマンや主婦などのメイン視聴者層に合わないと指摘され、キャラクター変更を意識している。特に番組スタッフのアドバイスで、下ネタもいやらしく聞こえない赤江珠緒のイメージを意識していて、徐々に視聴率も上り調子です」(TBS関係者)
当面は、“夏目相場”に休みはなさそうである。
一方、夏目の牙城切り崩しに挑むのが、9月でTBSを退社する田中みな実アナ(27)。早くも再就職先が決定したばかりか、事実上のライバル局入りに、“宿敵”も虎視眈々と復讐の機会を狙っている。
「田中アナを引き抜いたのは宮根誠司、羽鳥慎一など大物司会者を擁する芸能事務所です。通常、局アナが他局に移る際には、最低限、半年ほどの空白期間を置くものですが、田中アナはこの強烈な後ろ盾をバックにいきなりフジテレビの日曜ゴールデン枠へ大抜擢されることが決まった。そればかりか、フジの他の番組にも単発での出演が内定済み。これまでにもフジは元NHKの住吉美紀(41)や元日テレの西尾由佳理(37)など、他局のお下がりを重用するたびに、局アナたちが反発してきた。イベントで田中アナを指して『ぶりっ子はしないほうがいい』とダメ出ししたエース・加藤綾子アナ(29)とのバトルが再燃することは必至です」(TBS関係者)
芸能評論家の三杉武氏も売り推奨する。
「確かに、ぶりっ子アナで人気になった田中アナですが、このご時勢、同性から嫌われるキャラは頭打ちです。さらに、今後ぶりっ子以上の伸びしろがあるのかどうか疑問です」
やはり“見切り千両”が肝心のようだ。