やはり、というべきか──。
市川猿之助の一家心中事件が、次々と芸能界に波紋を広げている。なんと、天海祐希の怒りが沸騰しているというのだ。6月16日公開予定の、天海主演映画「緊急取調室 THE FINAL」がお蔵入りの危機に瀕しているからである。
「同作はテレビ朝日系で第4シーズンまで放送された人気刑事ドラマ。今回の映画は『THE FINAL』とあるように、同作の集大成になるようで、天海はかなり気合いが入っていた。猿之助がかなり重要な役で出演しているのですが、あのような騒動になってしまったため、予定通りに公開できるのか、かなり微妙な状況なのです」(映画関係者)
なるほど、天海のイライラもわからない話ではないのだ。
猿之助は5月18日、自宅で倒れているところをマネージャーに発見されて緊急搬送されたが、同居していた母親はその場で死亡が確認され、意識不明だった父親で歌舞伎俳優の四代目市川段四郎は、緊急搬送された後に死亡した。警察による取調べは現在も続いている。
「一命を取りとめた猿之助が両親の自死を幇助した、あるいは同意殺人の罪に問われるのか。それによって、映画は予定通り公開できるのか、延期になるのか、あるいは上映中止となるのか、対応が変わってくる。関係者は困惑しています」(前出・映画関係者)
「緊急取調室」の命運を握るのが猿之助の「取調室」での供述という、なんとも皮肉な事態。
天海らが出演予定だった映画の番宣も、全て中止になった。猿之助の配役が重要なものであるため、カットはできない。撮り直しも検討されているというが、全身全霊をかけて撮影に臨んだ天海のモチベーションが保てるかどうか、疑問なのだという。
仮に猿之助が罪に問われたとしても、作品に罪はない。公開の方向で進んでもらいたいとは思うが…。
(石見剣)