出された結論はやはり「公開延期」だった。歌舞伎俳優・市川猿之助が出演する映画「緊急取調室 THE FINAL」(天海祐希主演)をめぐる措置である。6月16日から公開予定だったが、ギリギリのタイミングでの延期となった。
「配給の東宝は、総合的な判断と説明していますが、猿之助が一家心中を図ったという両親の死にどれくらいの関わりがあったのか。自死の幇助や同意殺人などの罪に問われる可能性もあることから、やむなく断を下さざるをえなかったのでしょう」(映画関係者)
一部報道によれば、延期の原因を作った猿之助の行動に、天海は怒りを隠せないという。
「報道された性的ハラスメント問題だけが、心中を決意した原因なのか。父親の介護や猿之助という名跡を背負うプレッシャーなど、様々な心労が重なっていたことに同情する部分はありますが、心中などという方法を選べば、出演映画や歌舞伎舞台で共演する多くの役者やスタッフに迷惑をかけることになってしまう。そのことをわかっているはずの猿之助なら、もっと冷静に行動できなかったのかという思いが、天海にはあるのではないか」(前出・映画関係者)
今は警察の捜査が進むことを見守るしかないが、早い時期に映画が公開されるよう願う。。
(石見剣)