YouTubeなどで俳優の綾野剛(41)らの暴露ネタを公開し、ついにお縄になったガーシー(東谷義和)容疑者(51)。ドバイで放蕩生活を送っていたカリスマは、ニッポンの刑務所暮らしに耐えられるか。
ガーシーの逮捕容疑は常習的脅迫、名誉棄損、威力業務妨害、強要の4つ。今後は起訴を経て刑事裁判が行われる見通しだが、「岡野法律事務所」九段下オフィスの伊倉秀知弁護士はこう話す。
「常習的脅迫を含めてそれぞれ単体であれば、初犯ということもあって執行猶予付きの判決が見込まれますが、事案の特殊性を考慮すると、実刑判決もありうると考えています。被害者が複数いる点、本件容疑者が国外逃亡を続けていた点、さらに昨今、警察がSNSを介した誹謗中傷や脅迫事件に本腰を入れて取り組み始めた点など諸般の事情を鑑みて、裁判所が厳しい判決を下す可能性もあると見ています」
なお、常習的脅迫の刑罰は「3カ月以上5年以下の懲役」となっており、犯罪事情に詳しい作家の影野臣直氏はこんな見解を示す。
「私が取材した中で、執行猶予がつくのは3年以下の懲役まで。検察が懲役5年を求刑すれば、実刑は免れないのでは」
気になる収監先についても、影野氏はこう続ける。
「全国に4カ所ある社会復帰促進センターのいずれかでしょう。公務員と民間業者が共同で運営にあたり、塀の中は“ユルい”と評判。カタギであることが絶対条件で、主に収容されているのは犯罪傾向の進んでいない知能犯。強盗や傷害事件を起こした強力犯は除外されます。ガーシーほどの有名人ならば、気ままな独居房暮らしが保証されたようなものです」
映画のように雑居房でヤクザから喧嘩を売られることはなさそうだが‥‥。
「半官半民とナメてかかるとえらい目にあいますよ」
こう指摘するのは栃木県の喜連川社会復帰促進センターに服役していた元受刑者A氏だ。同センターでは、かつて政治家の鈴木宗男氏(75)や実業家の井川意高氏(58)が刑を務めたことで、「有名人御用達」として知られている。
A氏がしかめっ面で振り返る。
「どこの刑務所も同じだと思いますが、湯気が立ち昇るような温かいメシは皆無。例えば朝食は深夜のうちに炊場で作られ、舎房に運び込まれる頃にはすっかり冷めきってしまう。冬には米がカチンカチンに凍って、汁物がシャーベット状になっていることも珍しくありません。なお、ご飯はタイ米と麦のミックスでした」
たとえ“冷や飯”でも、おかずが充実していれば、ガマンできるかもしれない。しかし、「犯罪白書」によれば、令和4年度の受刑者(20歳以上)の1人当たりの食費は1日につき約528円。そのうち副食に充てられるのは約432円だ。
「民間業者が関わっているから厚遇されるかと思ったら大間違い。むしろ民営だからこそ、利益のために徹底したコストカットが行われていた印象です。腐った匂いのするレバーや、いくら噛んでも噛み切れないゴムのような豚肉が出されたこともあれば、おかずがミートボール1個という日もありました」(A氏)
また、ガーシー容疑者について「糖尿病」を指摘するメディアもあったが、
「収監時のメディカルチェックで診断を受ければ、食事は塩分カットの特別メニュー。普通食でさえ超がつく薄味なのに、糖尿病患者向けとなれば味はほとんどしないでしょう」(A氏)
病状改善のための措置入院と割り切ってもいいかもしれない。