主要キャストである永山絢斗容疑者が薬物所持で逮捕されたことを受け、動向が注目されていた映画「東京リベンジャーズ2」の後編「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編─決戦─」が、予定通り6月30日に公開される。
公式サイトでは、次のような説明がなされている。
〈本作出演の永山絢斗氏の逮捕・送検を受け、製作委員会で協議を重ねました結果、「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編─決戦─」は再撮影・再編集は行わず、予定通り6月30日(金)に公開することといたします。引き続き、応援いただけますと幸いです〉
公式ツィッターは3000万回以上閲覧され、ファンからは歓喜のレスがついた。映画関係者が言う。
「予定通りの公開に踏み切ったのは、前シリーズの興行収入が45億円超えだったことと、作品自体が暴走族の抗争をめぐるタイムリープもの、ということによるものです。永山が演じる場地圭介は、仲間を救うために不良グループを1人で叩きのめす、破滅的なキャラ。すでに公開されている、長髪を振り乱して乱闘する永山のプロモーション用スチールと、憔悴しきった長髪の永山がパトカーで護送された映像とのギャップがあまりないんです。暴力的シーンが多く、12歳以下には親の同伴が望ましいPG-12指定なので、子供への影響も小さい」
詳しくは書けないが、人気コミックの続編が製作されたとしても、永山の公判に配慮する必要はあまりない。わざわざ撮り直す必要はない、という配給元の英断は吉と出そうだ。
「予定通りの公開にホッとしている人物が、他にもいます。フジテレビは製作に関わったこの作品の他にもうひとつ、『鬼滅の刃』の主要人物、冨岡義勇のキャスティングという懸念事項を抱えていた。こちらも既婚者であることを隠して2人の女性と交際していた声優・櫻井孝宏の続投が発表されました。広末涼子の不貞は叩かれているのに…という批判の声はあるものの、数時間後に発表された『東京リベンジャーズ』の公開決定で、ウヤムヤになった。フジテレビとしては、まとめて公表することで炎上を最小限、最短期間に抑え込む『消火』に成功しました」(前出・映画関係者)
むろん現実社会では、タイムリープによってスキャンダルや事件を消し去ることはできない。