多くの人気フリーアナ・キャスターを輩出してきた「セント・フォース」。
芸能ライターが説明する。
「各局の主要な情報番組、ニュース番組に、キャスター、お天気キャスター、リポーターなどを送り込む業界最大手。女子大生が所属する下部組織からは、局アナを何人も輩出していて、その育成手腕、発掘力も高く、他の追随を許しません」
だが、近年のテレビ離れ、人気番組の減少もあり、かつてのような大スターが生まれづらくなっているという指摘もある。
「新井恵理那、阿部華也子、鷲見玲奈といった、現在の同事務所のトップの『次の世代』は、テレビで売り出すことを前提としていては先細りになっていくのは目に見えていますからね。これまで、いわゆる『アイドル売り』をほとんどせず、番組での発言やSNSの発信に至るまで細かな指導と管理を徹底していて、『知性と品格、そして美貌』というブランド力を保ってきましたが、ここへきて徐々に方針が変わってきたようにも見えます」(前出・芸能ライター)
象徴的だったのは、6月15日に発売された「ヤングジャンプ」のグラビアだ。
「11人もの所属アナが登場するグラビアで、しかも生脚丸出しのショーパンという、お肌の出具合が多めのスタイルで、アイドルスマイルを決めまくり。刈川くるみや市村紗弥香、初の写真集『萌え旅』を3月に発売した谷尻萌らを中心に、ニュースなどをあまり見ない世代に存在を大きくアピールしました」(前出・芸能ライター)
5月まで発売されていた所属9名の「3Dフィギュアガチャ」も、なかなかに衝撃的だった。
「それぞれがポーズを決めた立ち姿が360度撮影され、クルクルと回してその全身をくまなく楽しむことができる、3Dデータが販売されていました。起用されていたのが、鷲見、新井、阿部のスリートップはもちろん、刈川、森千晴や新内眞衣など、明らかにボディの注目度が高い人選でした」(前出・芸能ライター)
みんな素材は一級品。いずれの新ビジネスも好評のようだが、ブランディングに迷い始めたようにも見える。さて、長い目で見たとき、どういう影響が出るだろうか。
(露口正義)