本サイトが6月30日に公開した記事では、ロシア軍の副司令官セルゲイ・スロビキン氏がワグネルの乱の協力者として拘束され尋問を受けていること、またスロビキン氏以外にも軍や情報当局の高官ら、少なくとも30人がワグネルの秘密メンバーに名を連ねていたこと、などの衝撃情報や、その舞台裏を暴露した。
その後、プーチン大統領は情報・治安機関のFSB(連邦保安局)に命じて、秘密メンバーの洗い出しと粛清に乗り出したと伝えられているが、そんな中、さらなる電撃情報が飛び込んできた。反逆者の数は30人どころの話ではなかったというのだ。ロシア情勢に詳しい国際政治アナリストが明かす。
「事実、欧米の諜報筋からは『ワグネルの乱を主導したプリゴジン氏への協力者の数は、100人単位の規模に上る』との情報が上がっています。さらにFSBは『ロシア軍とその情報機関であるGRU(参謀本部情報総局)の幹部ら数百人が、政権転覆へ向けたクーデターを画策している』との電撃情報をキャッチしている。これを伝え聞いたプーチンは縮み上がり、身を隠すことに必死になっている、と聞いています」
しかもFSBは、旧ソ連のKGB(国家保安委員会)時代からGRUとは対立関係にあり、FSBとGRUの対立がロシア軍とGRUによるクーデターを誘発したあげく、ロシア国内を大混乱に陥れる内戦に発展する懸念まで浮上してきているのだ。
「欧米の諜報筋の分析によれば、その時、ロシア軍は不介入を決め込むか、クーデターに一気呵成に合流するか、いずれかを選択する可能性が高い、とされています。結局、プーチンが頼りにできる応戦戦力は大統領直属の国家親衛隊しかない、というドン詰まりの状況に追い込まれることになる。そうなれば、万事休す。プーチンの出身母体で息がかかったFSBからも、離反者が続出することになるでしょう」(前出・国際政治アナリスト)
独裁者プーチンは今、正真正銘の崖っぷちに立たされている。