長引くロシアのウクライナ侵攻だが、プーチン大統領が限界にまで追い込まれているとの見方が広がっている。
9月21日に発表された「部分的動員」にロシア国内で非難の声が噴出し、ジョージアやフィンランドの国境付近はロシアから脱出する人々の車で大渋滞。さらに各地の徴兵事務所には火炎瓶が投げ込まれるなど、暴動が勃発している。
「一部の富裕層はすでに、日本円で一人300万円かかるというチャーター便を利用し国外に退去しています。止まらない徴兵逃れの動きを見ても、どれだけプーチン氏が国民から見放されているかが分かります。今回の動員は学生は外した30万人と発表されていますが、地元の独立系メディアは100~120万人としており、実際に軍経験のない一般人が手当たり次第に招集されている。そんな状況に国内では暴動が頻発し、軍の抑制がきかない地域も出てきているといいます。一部関係筋によれば、すでに強硬派は求心力のなさを露呈し始めたプーチン氏を見限り、後継者の用意を訴える声も出ている。事実であれば、中枢部さえも統制がきかない状況に陥っているということです」(政治ジャーナリスト)
懸念されるのは、追い込まれたプーチン氏の戦術核使用。もし現実となれば、間違いなくその瞬間がロシアの終わりの始まりとなるだろう。
(ケン高田)