野球解説者の高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで、助っ人外国人の事情について語っている。
この回では、阪神のブライアン・ケラー投手とヤクルトのキオーニ・ケラ投手が先日、1軍登板なしで退団したことを取り上げた。
B・ケラーは2軍でもわずか3試合の登板。6月中旬に検査で一度アメリカに帰国し、6月19日に再来日してリハビリに取り組んでいたが、登板のメドが立たず退団。
ヤクルトのK・ケラは昨季まで抑えを務めたマクガフ(現ダイヤモンドバックス)に代わる新たな守護神候補として入団。大きな期待を背負ったが、イースタン・リーグ15試合で0勝2敗3セーブ、防御率7.71と結果を残せずに退団した。
B・ケラーについて高木氏は、
「キャンプのときに1カ所バッティングで投げてたけど、割といいボール投げてたし、まとまってくるとっていうふうに思ってたら故障しちゃった。故障してると、みんなとのコミュニケーションもそんなに取れない。そうなると疎外感が出てきて寂しくなるんじゃないのかな」
と指摘。K・ケラもおそらく同様の状況だったとし、オスナとサンタナの仲の良さを挙げ、そうした相手がいなかった孤立感が退団の原因と推測した。
一方、2人と真逆のタイプとして高木氏は、DeNAのトレバー・バウアーについて言及。
「バウアーなんか見てみろ。自分でカメラ持って回しながら『ジャパニーズびっくりしたよ!』ってやってるじゃない。メンタル強いんだよやっぱり。外国人全員が強いんではなくて、外国人特有のポジティブに見せてても、内面ナイーブだったりだとかするわけだから、馴染める馴染めないというのは大きいよね」
と、環境とともに選手本人のメンタルが大きいとも語っていた。助っ人外国人も人間である。
(鈴木十朗)