セ・リーグ最下位の中日は後半戦スタートの7月23日、マツダスタジアムでの広島戦で敗戦。セ・リーグ最速で50敗に達した。2点ビハインドの7回、二死一・三塁の場面では、一塁走者の村松開人が二塁をオーバーランする走塁ミスでアウトに。立浪和義監督は、
「状況判断は教わるとかいう問題じゃない。ああいうミスをしていては、レギュラーは取れない」
と怒りを爆発させた。
前日も勝ち試合を攻守のミスで逆転されている中日だが、ここでも同点に追いついた5回に無死二塁で龍空が送りバントを空振りすると、二塁走者の村松が飛び出し、あわやタッチアウトの場面があった。
「絶対に飛び出してはいけない。打者の空振りも…」
立浪監督はふがいないプレーにアキレ返っていたばかりだ。球団OBも厳しい言葉を並べるしかない。
「節目の一戦だったのに、相変わらずだね。今シーズンはファンには悪いが、捨てるほかなさそう。攻撃、守備を問わず、基本的な動きさえ満足にできていないから。立浪監督が目指すのは、堅守でリードを守り逃げ切る野球だけど、細かなプレーができなければ、まず勝てない。後半戦に入っても外国人野手の再昇格はないし、今年は割り切ったも同然の対応。普通はリーグ優勝やクライマックスシリーズ進出が完全に絶たれた段階で切り替えることが多いのに」
ドラゴンズファンが不憫でならない。