あの清原和博氏の中日ドラゴンズへの「浸食ぶり」に、多くの球団関係者が嘆息している。
清原氏は、先ごろ出演した名古屋ローカルのラジオ番組で、PL学園の後輩で中日の立浪和義監督と対談した。その場で立浪監督から、2023年2月の沖縄・北谷での春季キャンプに「遊びがてら来ていただきたい」とオファーを受けたのだが、この突然の「招待」にブーイングが起きているのだという。ベテラン野球記者が明かす。
「就任1年目を最下位で終えた後輩に清原氏は、『年が明けたら戦闘モードに入って』とやんわりとクギを刺したんです。そして、そんな先輩に気を遣ってか、立浪監督が切り出したのがキャンプへの招待だったのです」
半ば球界から追放を受けていた形の清原氏が、2022年2月に、2014年以来となるキャンプ地訪問が実現したのも、立浪監督の後押しが大きいと言われている。
「そもそもOBでもない清原氏が、なんでここまで中日に関わってくるのか。確かに立浪監督の尽力により、清原氏のもとには野球関係の仕事が入るようになりましたが、そんな監督の『清原びいき』にうんざりしている中日関係者は多いのです。一部の選手は『監督はまたあの人を呼ぶんですか』と険しい表情を浮かべていますよ」(球団OB)
このオフには複数の電撃トレードを敢行したが、来シーズンもBクラスの可能性がある立浪中日。「歓迎されない」清原氏のキャンプ来訪で、選手の士気が下がるようなことにならなければいいが。