立浪和義監督就任1年目の今年、極度の貧打に見舞われ、借金11を抱えてセ・リーグ最下位に終わった中日。その一因として挙げられるのが、立浪監督の「教え魔」な性格だった。
俊足巧打が持ち味の岡林勇希は、立浪監督の指導がフィットして、プロ3年目で最多安打のタイトルを獲得。その一方で、長年4番を打つダヤン・ビシエドに対し、打撃フォームの変更を何度も迫っていたことが、一部報道で明らかになっている。33歳とベテランの域に差し掛かるビシエドは、打率2割9分4厘ながら本塁打は14と、長距離砲として物足りない数字に終わっていた。球団関係者が声を潜めて明かす。
「実績があってもなくても、とにかく気になった選手の打撃フォームを軒並み変えようとするのが立浪監督。自身は飲み込みが早く、2000安打も達成したからでしょうが、全員が立浪監督のような理解力はありませんからね。それを同じようなノリで強要するのですから、みんなバッティングがおかしくなってしまい、リーグ最少の414得点に終わったというのが実情です」
「名選手は必ずしも名監督ならず」との名言が、脳裏をよぎっていく──。