阪神は8月17日、2位の広島との直接対決(マツダスタジアム)で6-0と完敗。8カードぶりに負け越しを喫した。前日16日に点灯した優勝マジック「29」は変わらず、減らすことはできなかった。
そんな阪神の最近の戦いぶりについて、阪神OBの掛布雅之氏は15日に更新した自身のYouTubeチャンネルで語っていた。
動画は広島3連戦前、10連勝した後に撮ったもので、阪神の強さは防御率が示しているとして、以下のように話している。
「セ・リーグ6球団の中でチーム防御率2点台は阪神だけ。そうすると阪神は9回で3点取れば勝てる数字を持っている。岡田(彰布)監督が前回優勝したときにJFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)という7、8、9回、完璧なリリーフ陣を揃えていた。相手チームは7、8、9回は攻撃できない。6回までに攻撃しないと負けてしまう。その形とは違うけど、阪神の防御率2点台というのは、JFKと同じようなプレッシャーを5球団に与えていると感じる」
特にリリーフ陣に隙がないことを指摘し、中でも桐敷拓馬と岩崎優を称賛。桐敷についてはイニング跨ぎをさせても疲れを見せないスタミナと馬力、岩崎に関してはどんな場面でマウンドに上がってもまったくリズムを崩さない度胸と、130キロ台でも速く見える球持ちの良さを絶賛していた。
この動画を収録時時点での今後、つまり1勝2敗に終わった対広島3戦、DeNA3戦、中日2戦、巨人3戦で、「5勝6敗でいいでしょう。5勝6敗で乗り切れれば、アレの確率は90%を超えるんじゃない」と笑っていた掛布氏。つまり対巨人戦まで5分で行けば「90%超え」となるわけだが、果たして。