年末恒例のクリスマスディナーショーの予定が次々と発表される時季が到来した。毎年5万円以上の高額チケットでも完売となる歌手Mのディナーショーは、今年も大人気だという。
「6月からスタートしたコンサートツアーも好調で、追加公演も行われたほどです。昨年よりも笑顔が多いステージで、ファンもMさんの元気な姿に安心していました」(音楽関係者)
Mにとっては、あまりにもショックな出来事が起きたのは2年前のこと。愛娘が転落死するという悲劇に見舞われた。
「その悲しみは、筆舌に尽くしがたいものでしょう。『一卵性親子』と呼ばれるほど仲がよかったので、しばらくはMも自宅から一歩も外に出ることもできず、ふさぎこむこともあったそうです」(女性誌記者)
Mの仕事復帰へ向けて、背中を押してくれたのは、娘が愛してやまなかった楽器だったという。
「Mさんは、娘がギターやピアノ、ドラムを練習しているのを見て、自分も始めたんです。時には、自宅でセッションすることもあったようで、本格的に練習し始めた。いつか同じステージでセッションしたい‥‥その願いはかないませんでしたが、Mさんは、コンサートでもピアノとドラムの演奏を披露しています。もしかしたら、一緒にステージに立つ気持ちで演奏していたのかもしれません」(前出・女性誌記者)
なんとか前を向き、明るさを取り戻しつつあるMと対照的なのは元夫のKだ。
愛娘の死後も気丈に振る舞い、仕事を休むこともなかったKだが、最近は、その外見の変化が視聴者の間でも心配されている。
「『激ヤセ』などと報じられることも多く、俳優として引っ張りだこだったのが、ここ数年は『もうセリフが覚えられない』と、オファーを断っているといいます。唯一レギュラー出演している番組でも、毎週げっそりと痩せ細り、髪の毛も白くなり、どこか重篤な病気なのではと、スタッフも心配していました」(テレビ関係者)
MとKは、離婚後も娘を通して交流はあったというが、Mが再婚してからは、父親のKと会う機会が多くなっていった。
「悩みを相談したり、恋人を紹介したり、お父さんの体調を気遣って、よく食事にも行っていました。娘さんが結婚、離婚した時も、最初に相談したのは父親のKさんだったと言いますから、その喪失感は計り知れません」(芸能関係者)
一部ではKは個人事務所も閉鎖し、すでに〝終活〟を始めていると伝えられる。実家は空き家のままで放置されているとも言われ、愛娘を失った傷はまだ癒えそうにない。