「西の女帝」と呼ばれる上沼恵美子にも、大物女性歌手にイビられる時代があった。それは94年のNHK紅白歌合戦の紅組司会に初起用された時のこと。テレビ朝日のYouTubeチャンネル〈動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】〉で明かされている。
バラエティー番組「激レアさんを連れてきた。」3月20日放送回の未公開トークの一部として、上沼が「紅白歌合戦の裏」を振り返る内容だった。
ある大物女性歌手は、上沼が挨拶に赴くと露骨に横を向き、NHKスタッフと話し始めて無視する嫌がらせに及ぶ。これを上沼は「絵に描いたようなイビり~」と回顧する。
そして「森口博子ちゃんだけですね。上沼さんが司会でゆったりするわ~、頼りがいあるわ~って言ってくれたのは」と明かす。「博子ちゃ~ん、元気?」とカメラに笑顔を向けて、上沼が呼びかけたが、
「これがきっかけで、森口の株が上がっているようです」(ネットライター)
森口が一般に知られるようになったのは、バラドルとして開眼した87年。「はじめてのおつかい」(日本テレビ系)で所ジョージとともに司会を務めた頃から多忙を極め、この年から紅白歌合戦に6年連続で出場した。
「もっとも、ブレイク前には、腕でバストを隠す大胆グラビアにも挑戦した。19歳のファースト写真集には19万円のプレミア価格がついたことも」(芸能ライター)
そんな苦労人ゆえ、上沼に温かみのある言葉をかけたのかもしれない。
ちなみに、上沼の紅白回顧録には続きがある。2回目となる95年紅白の紅組司会を務めた際には、くだんの大物女性歌手が手のひら返しのごとく「あ~ら、ご苦労様~」と上沼を歓迎。後ろに回って肩を揉み始めたそうだが、上沼はこうオチをつけた。
「肩、凝りました」
(所ひで/ユーチューブライター)