「電撃解任」が現実味を帯びてきた。優勝を逃した巨人・原辰徳監督のことである。
9月28日の12球団オーナー会議後、巨人の山口寿一オーナーは来シーズンの原監督続投について聞かれ「真剣に考えなければいけない」と明言を避けた。すでにクライマックスシリーズ進出を逃す4位が確定しており、原監督は、
「現実として非常にふがいない戦い。ファンの方には大変申し訳ない。その一心です」
と謝罪した。スポーツ紙デスクが言う。
「オーナー会議後の取材対応で、山口オーナーの発言に、その場にいたメディアは『これは本当に解任がありうるのでは』と凍りついた。その後、山口オーナーは原監督と極秘会談の場を持っており、去就について話し合われたものとみられます」
では結局、どうなるのかといえば、
「一部では編成トップのGM職に就いて院政を敷くという話もあったようですが、それさえも危うい状況。来年は3年契約の最終年ながら、球団提案の組閣に納得できなければ、球団を去らなければいけない。契約期間を残しての解任となれば、激震が走るのは間違いない」(球団関係者)
巨人の今シーズン最終戦は10月4日、東京ドームでのDeNA戦だ。原監督、フロント双方の決断に残された時間は少ない。