フリーアナで鉄道好きでもある福澤朗が線路に沿って歩き続ける「鉄道沿線歩き旅」(テレビ東京系)の最新回が、10月21日の「土曜スペシャル」で放送されるが、放送前から早くもブーイングが上がっている。番組ファンが「これではもう鉄道沿線歩き旅ではない」というのだ。
いったいどういうことなのか。テレビ誌ライターが説明する。
「問題はルート設定。この番組は線路に沿って目的地まで行くのが基本的なルールです。ところが今回は電鉄富山駅をスタートして立山駅に行き、標高2500mにある室堂平がゴール。立山駅から室堂平まで鉄道は通っていないので、ケーブルカーやバスのルートをたどるそうです。番組タイトルの『鉄道沿線』はどこにいってしまったのか。これではただの立山黒部アルペンルート観光で、『いい旅・夢気分』あたりでやればいい内容です」
このままでは「鉄道沿線歩き旅」が単に「歩き旅」になってしまうかもしれない。現に同番組はタイトルを変更した過去があるためだ。
「最初は『鉄道沿線ひたすら歩き旅』というタイトルで、スタートからゴールまでひたすら歩き続けるルールだったんです。ところが20年12月に放送された第9弾で鉄道を利用できるようになると、21年8月の第11弾でタイトルから『ひたすら』が取れた。福澤は自嘲気味に『ひたすら歩かないのでタイトルからひたすらがなくなった』と話した時は批判的な意見が上がりました」(前出・テレビ誌記者)
最新回は視聴者に受け入れられるだろうか。番組そのものがなくなる、なんてことがないよう祈りたい。
(鈴木誠)