今年のプロ野球日本シリーズに「異変」が起きている。日本一決定戦に相応しい華である女性アナウンサーの姿がなかなか見えないのだ。初戦、2戦目を終えた時点で、球場に来た女子アナはたった1人だった。
「初戦はフジテレビ系が中継したのですが、地元の関西テレビでスポーツ担当をしている橋本和花子アナだけが試合直前にスタンド記者席にやってきて、試合終了まで熱戦を見守りました。以前なら在京キー局のスポーツ番組を担当する面々がこぞってやってきていたのですが、あまりに寂しい風景でした」(在阪スポーツメディア関係者)
1、2戦の舞台となった京セラドーム大阪では、パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージのオリックス×ロッテも開催されている。
「この4試合でも、球場に姿を見せたのは、カンテレの橋本アナとTBSの近藤夏子アナの2人だけでした」(前出・在阪スポーツメディア関係者)
実は女子アナが来ないのには理由がある。
「今回の特徴は、タレントをレポーターに入れたことです。CSファイナル初戦にはオリックス・宮城大弥の妹でタレントの宮城弥生が、MBSテレビのレポーターとして登場しました。日本シリーズ第2戦には女優の本田望結がテレビ東京の中継でレポートを担当しました。いずれもオリックスファン、オリックス関係者枠での起用で『女子アナよりも中継に関連性があるから使いやすい』との判断です」(テレビ関係者)
一線級の女子アナ不在のひずみが、こんなところでも見え隠れしているのだった。