11月26日に亡くなっていたことがわかった、2003年に解散した4人組ロックバンド「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)」のチバユウスケさん(享年55歳)。
チバさんは今年4月23日に「食道がん」を公表。治療に専念するため休養することが発表されていた。音楽界では10月19日に人気ロックバンド「BUCK-TICK」の櫻井敦司さんが「脳幹出血」のため57歳で死去。また、11月11日にも「X JAPAN」のHEATHさんが「大腸がん」により55歳の若さでこの世を去るなど、訃報が続いている。
ミュージシャンといえば、昼夜逆転の私生活のイメージが強いが、やはり背景に「健康管理」の問題があるのか。音楽ライターが語る。
「チバさんも相当なビール好きなっだそうですが、ミュージシャンの中には今も発想力を高めるためにアルコールを好む人が少なくなく、確かに不規則な生活でもあることから、若くして体調を崩す場合が少なくありません。また、イメージが崩れることを恐れ健康診断や人間ドックを敬遠する傾向があるのも事実。がんなどは早期発見すれば根治可能な時代になりましたから、今後は業界を通じて意識改革を進めていく必要があるでしょうね」
11月8日には、スリーピースロックバンド「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野がXを更新し、バンドマンに向けてこう訴えている。
「健康診断、人間ドックで身体の状態を数値化して、必要な対策(運動、食事、睡眠、栄養、飲酒量の調整など)していくのがおすすめです。応援してくれるファン、周りの人たちをなるべく悲しませないように、できる事やっていきましょう」
ロッカーが健康診断を受けたからといって、カッコ悪いことなど何一つない。自分自身だけでなくファンのためにも、今後はミュージシャンの間で「健康ブーム」が起きるような流れが生まれてほしいものだ。
(ケン高田)