現在、筆者はタイに来ている。タイのナイトライフは円安と物価高の影響で、今や日本の性サービス店で遊ぶ方がお得に感じる。そんな中、在住日本人から「シラチャがいい」という情報を聞きつけ、現地へと向かった。
バンコクから車で南に1時間15分ほど南下した、チョンブリー県シラチャ。1990年代に周辺工業地帯に日本企業が進出を始めた、世界屈指の日本人街である。
タイ在住者の情報によると、ナイトライフは日本で言うキャバクラにあたるカラオケがメインで、料金は1時間600バーツから1000バーツ(約2500円から4200円)ほど。連れ出しはショート2500バーツから3000バーツ(約1万円から1万2500円)と、在住日本人に適していてリーズナブルだ。若い女性が多く働いているという。
一方で、タイのナイトライフでは高年齢化が進んでおり、バンコクやパタヤでは「自称20代」の嬢が、実際は40歳を超えていることもザラにある。若い女性が好きな人にとって、シラチャは「コスパ良く遊べる」と先の日本人は語るのだ。
シラチャのメインとなるカラオケ通りに足を運んでみる(写真)。週末の夜9時過ぎ、約50人ほどのカラオケ嬢が路上に立ち並び、通りを歩く日本人客に一斉に声を掛けていた。
カラオケ嬢はママがスカウトしてきた、18歳から20代前半の女性達。タイの地方出身者で、日本語はおろか、英語も話せない。
3日前にラオスの国境付近の街から出てきたという19歳の女の子は服装もラフで、とてもカラオケで働くタイプには見えなかった。
また、カラオケでは通常、女の子が「ドリンクを飲ませて」と言うのが一般的である。だが、シラチャの女の子達は言葉がわからないこともあるのか、ほとんど言ってこない。本来なら言うべきであるママも同様だ。
在住駐在員や日本からの出張客の間で「シラチャは最もアツい」と言われており、パタヤのみならず、バンコクから車で2時間近くかけてやってくる客も多いという。
バンコクやパタヤの夜の店にはない、ある意味、素人さというか謙虚さが、日本人の心に刺さっているのかもしれない。
(カワノアユミ)