一発屋芸人と思われた男女トリオ・ぱーてぃーちゃん(信子、金子きょんちぃ、すがちゃん最高No.1)が、意外とウケがいい。個性の集合体といえる3人。特に、カラフルヘアに短髪の信子は、芸人としておいしい要素が詰まっている。
3人のなかで唯一の既婚者で、戦国武将の徳川家の末裔。実家は大分県大分市内の名家。地元のタクシー運転手に、「××(旧姓)城まで行ってください」と伝えれば到着するほど、知らぬ者はいないという。祖父が33億円かけて建立した名家を超えた城。幼少期から家には何人もの女中がおり、物を落としたときに拾おうとすると、父親から「落ちた物は拾うな。拾ってくれる人がいるんだから」と叱られたことがある。小学生のときは、こづかいが月に1万円。お年玉は50万円になったという、すべてが規格外だ。
地元の高校を中退後に東京のワタナベコメディスクールに通い、芸人生活がスタート。しかし、鳴かず飛ばずの時間が長らく続いたため、名画「男はつらいよ」でおなじみの寅さんの神社で知られる小野照崎神社に赴いた。自分がもっとも時間を費やしている物、大事にしている物を奉納すると願いが叶うという言い伝えがあったため、願掛けに行ったのだ。ところが、その奉納品が問題だった。
「なんと、大人のグッズの電動マッサージ器。彼女は自他ともに認める性豪にして、大のひとり行為が好き。その邪念を取り払うべく、『愛用品』を神に納めようとしたのです。しかし、当然のことながら、お断りされたそうですが……」(芸能記者)
しかし、その後およそ2年にわたってひとり行為禁止を守り通すと、テレビという憧れの場に出られるようになった。さらにゴールデンタイムの番組からもお呼びがかかった。そんな信子の涙ぐましい努力を見続けていたユニットライブの共同制作者は、誕生日プレゼントとして大人のグッズをセットにしてくれた。その日からセルフプレジャーを再開した。
「信子は、ひとり行為も下半身ネタも大好きなこととして公言しているぶっちゃけ系。『ひとり遊びより好きなものがない』とあっけらかんと口に出します。そのため、YouTube番組でも人気です」(前出・芸能記者)
メジャー賞レースで勝ち進む芸人だけが成功ではない。ぱーてぃーちゃんのような色物枠からロングセラーとなるケースもあるのだ。
(北村ともこ)