今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は初回平均17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と視聴率的には落ち着いた滑り出しに見える。しかし、ツイッター上でのトレンドでは世界1位、見逃し配信の視聴数も前作の2倍以上と、数字以上の盛り上がりを見せるスタートとなっているのだ。アサ芸が「新しい目線」でより一層楽しめる、ムフフな視聴法を伝授しよう!
主演・小栗旬、脚本・三谷幸喜で鳴り物入りのスタートを切った新NHK大河。「鎌倉殿の13人」というタイトルは、源頼朝の死後に鎌倉幕府2代将軍・源頼家への権力集中を避けるべく、有力な御家人が集まって結成された合議制の政務集団と、そのメンバー数からきている。テレビ解説者でコラムニストの木村隆志氏は初回放送を視聴して、
「大河では幕末や戦国時代など、有名登場人物や人間ドラマも豊富な時代が人気を得る傾向にありますが、鎌倉幕府の成立前後という中世は、いわば暗く地味な時代。それでも史実とユーモアをベースにしつつ、それでいて残酷な描写もある脚本で、おちゃらけているだけではない、三谷さんらしいドラマに仕上がっているように思います」
と高評価だ。事実、
〈大河をあまり見たことない自分でも楽しめた〉
〈つかみはオッケー。バッチリじゃない〉
などと、ネット上でも視聴者からの称賛が相次いでいる。
ここでやはり気になるのが、ドラマを彩る美女キャストの存在。芸能評論家の平田昇二氏が言う。
「大河はお堅いNHKの制作ですが、実は意外と官能シーンが多い。古くは『独眼竜政宗』で、樋口可南子(63)の淀君が石田三成(奥田瑛二)の手を掴んで自らの胸を揉みしだくよう導くシーンがあったり、最近でも『麒麟がくる』で松永久秀(吉田鋼太郎)が人を探して遊郭に赴くと、半裸の遊女が出てきました」
そんなワケで、アサ芸が選出した「鎌倉殿の3大女優」と、未見の読者諸兄にぜひオススメしたい「官能視聴法」を紹介したい。
まず1人目は、源頼朝(大泉洋)の最初の妻・八重を演じる新垣結衣(33)だ。伊豆国に流罪になった頼朝との間に子をなす平家方の武家の娘で、新垣にとっては昨年5月の結婚発表後、初めてのドラマ出演となる。
「小栗演じる北条義時の幼馴染かつ初恋の人という『清楚』の象徴のような役柄でいて、罪人の頼朝と結ばれるような奔放さも持ち合わせています。初回放送では、小悪魔的でワガママ姫っぽい演技で話題になりましたが、回を重ねるにつれて人妻の色香を醸し出すのではないかと期待しています」(木村氏)
歴史マニアでもある美女評論家の尾谷幸憲氏は、「あること」をすればさらにドラマを楽しめる、と断言する。それは何か。八重の歴史的なバックボーンに注目することだというのだが。
伊豆地方に伝わる伝承に、そのヒントはあった。尾谷氏が解説する。
「流人の頼朝と八重は、伊東市音無町にある『おとなしの森』の『音無神社』で日が暮れた後、人目を忍んで密会していたそうです。暗い森の神社でまさか蹴鞠をするわけでもないでしょうし、ヤルことは『青姦』しかありえません。体位はもちろん立ちバックでしょうね」
なんと、八重が体験したであろう「妊娠SEX」の様子をこう特定してみせるのだ。
「この神社では現在でも、真っ暗な社殿の中でお神酒を回し飲みし、隣の人にはその尻をつねって合図する『尻つみ祭り』という奇祭があります。これもなかなか示唆的ですが、ほかにもリズムに合わせて尻をぶつけ合う尻相撲大会もあるそうです。思うに、よっぽどパンパンと大きな音を立てて愛し合っていたため、地元住民が頼朝にあやかって祭りに仕立て上げたんですね」(尾谷氏)
確かにこうした“史実”を知っていると知らないとでは、ドラマを見る際の趣が大いに変わってくるだろう。
頼朝と引き裂かれてから平家方の武士と結婚させられ、その後に小栗演じる北条義時と結婚するという波乱万丈な役柄だが、そこにも視聴ポイントが。
「第1話の初っ端から、小栗が昔から好きだったガッキーは、上司的な存在である大泉に寝取られて、しかも子供までいる。エロマンガ的な表現をすると、完全なる『鬱勃起案件』です」(尾谷氏)
新垣は新婚ホヤホヤながら、プライベートは謎めいた女優だ。多重交遊の末に子作り三昧だった「NTR(寝取られ)妻」の八重と現実のガッキーを重ね合わせ、妄想を働かせるのもオツな見方と言えまいか。