毒がありながら、独特の表現に満ち溢れている。「あのちゃん」こと、歌手でタレントの「あの」の人物評である。1月11日の「アウト×デラックス2024 鳥肌が辰!? 最強アウト集結SP」(フジテレビ系)に登場すると、過去の「アウトな行状」を振り返った。
例えば、2022年9月放送の「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅」(テレビ東京系)で共演した太川陽介を「バスに憑りつかれた奴」とネーミング。バスのルートを提案してもガン無視された過去を明かしていた。以前も彼女はラジオ番組で、太川を「バスの悪魔降臨」となじる口撃を加えている。
ブレイク前から親しかった南海キャンディーズ・山里亮太に対しては「自分が上のクラスに行ったって思い過ぎてる」「自分がキモいの忘れてない?」「自分がゲテモノってのに気づいてほしい」とバッサリ。山里はまた彼女の楽曲「ちゅ、多様性。」のMVにも参加しているが、これにも「大きなお金が動くところには食いついてくる」と容赦ない。
そういえば、昨年11月の「週刊ナイナイミュージック」(フジテレビ系)では、ナインティナイン・岡村隆史の印象について、事前のアンケート用紙に「元々暗い人だと思っていたけど、会ってみたらお通夜ぐらい暗かった」と書いていた。対する、矢部浩之に対しては、同じくアンケートで「元々細い人だとは思っていたけど、会ってみたら木の枝ぐらい細かった」と。
その一方で、仲良しの霜降り明星・粗品にはシンパシーを感じているのか、粗品から「お金を貸して」とせがまれた際の心境を「本当に嬉しかった」と述懐。
「ボク、友達とか少なかったんだけど、『お金貸して』って言われることが人生で初めてで。こんなこと言ってくれる人いるんだ、って思った」
むしろ喜びを感じたというのである。
まだまだ解析できない「あのワールド」。これからも楽しめそうだ。
(魚住新司)