野球殿堂博物館が今年の殿堂入りを発表し、競技者表彰のプレーヤー部門において、3021試合出場のプロ野球記録保持者の元DeNA、中日の谷繁元信氏が選ばれた。谷繁氏は受賞に際し、
「耐え抜いた体に感謝したい。いろいろなものに勝ちたいと思ってやってきた。微力ではありますが、まだ野球界に携わっていきたい」
と喜びを語っている。
ベイスターズファンの間ではいまだ根強い人気がある谷繁氏。過去にはDeNAの監督、コーチ候補に名が挙がっていたが、次男の大麻使用疑惑が2020年に「週刊新潮」などで報じられ、立ち消えになっていた。球界OBが言う。
「殿堂入りしたことで再び、ベイスターズの次期監督、コーチ候補に返り咲きました。現在の三浦大輔監督は今年が就任4年目。ここまで突出した成績を残すことができず、複数年契約が切れるともっぱらです。優勝しなければ退任となる可能性は高い。そこで、中日で監督経験のある谷繁氏が、つなぎの監督として浮上してきました」
谷繁氏は1988年のドラフト1位で大洋に入団。1998年にはマシンガン打線の一翼で日本一に到達した。2002年に中日に移籍し、4度のリーグ優勝、2007年の日本一に輝いている。
通算成績は2108安打、229本塁打、打率2割4分。2014年からは中日監督を務めた。
「本数契約でフジテレビや日本テレビ、ニッポン放送などの解説に軒並み出演し、日刊スポーツの評論家も務めていますが、周囲には現場に復帰したいとホンネを漏らしています。ベイスターズの指導者ならやる気マンマンですよ」(前出・球界OB)
現場復帰は時間の問題かもしれないのである。
(田中実)