辛口批評でお馴染みの田中マルクス闘莉王氏が、アジアカップのインドネシア戦を自身のYouTubeで採点した。1-2で破れたイラク戦では森保監督の采配について「南野(拓実)選手のポジショニングが悪い。監督がそれを見てすぐに修正しないとダメ」とダメ出しをしていただけに、インドネシア戦でも森保監督の評価に注目が集まった。
闘莉王氏はイラク戦で左サイドに南野を起用したことを批判。南野が中に入り久保建英と被ってしまっていると指摘し、森保采配にダメ出しした。しかし、インドネシア戦では左サイドに中村敬斗を起用したことを評価。
「森保さんとコーチの皆さん、俺のYouTube観てるのかな。中村は中に入りたいけど我慢してたでしょ。あれでプレーの幅が増えた」
と、まるで森保監督がイラク戦後の闘莉王氏のアドバイスを受け入れたかのような口ぶり。中村を起用してサイドを使ったこと、そして上田綺世をスタメン起用したことも高く評価した。
しかし、失点については、
「失点ゼロでいってくれって頼みましたよね。また失点してくれましたね。これよくないんです。チームにとって。ただ、最後の失点のシーン、俺よりも森保監督めちゃくちゃ不満そうな顔していた。あの不満顔はよしとしたい」
と語った。
常に冷静な印象がある森保監督が感情を露わにしたことを闘莉王氏は見逃さなかった。その影響がどう出るのか。すべては決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦で明らかになるはずだ。
(鈴木誠)