同世代の広瀬すず(11位)や橋本環奈(19位)らスター女優を押さえて、トップ10に食い込んだのが、Z世代コンビの小芝風花と今田美桜。まさに下剋上ランキングの象徴と言える。木村氏も2人を絶賛する。
「老若男女の全方位に好感度が高い小芝さんは、演技の振り幅も広くなりました。王道のラブストーリーから、昨年の『波よ聞いてくれ』(テレ朝系)のような破天荒な役柄もこなせる。来年の大河ドラマで遊女役も決まりました。今田さんはインフルエンサーとしての能力も高く、CM出演も一気に増え、昨年は3クールで連ドラ出演(うち1本は主演)と出ずっぱり。4月からも杏さん(37)のヒットドラマ『花咲舞が黙ってない』(日テレ系)の同名新シリーズ主演が決定しています。2人とも今現在、各局のドラマスタッフがまずスケジュールを押さえたい若手女優でしょう」
ここまで、実際のギャラ以上の結果を残す若手の台頭が目立ったが、一方で大幅ダウンを余儀なくされた女優も。
「20年に事務所から独立した米倉涼子(19位)は、地上派の連ドラから『新聞記者』(ネットフリックス)などネット配信ドラマに軸足を移していますが、持病のおかげで長期の撮影は難しい。克服できればまたトップ10常連になるでしょう。深田恭子(28位)は奔放な私生活のせいで、恋愛ドラマのヒロインを演じるのも限界が‥‥」(平田氏)
では、この先同ランキングに名を連ねるであろう、「次なる下剋上女優」は誰なのか。平田氏はこう語る。
「小松菜奈(28)ですね。菅田将暉(31)との結婚後も人気はまったく衰えていません。主戦場は映画ですが、ドラマ女優戦線に殴り込めば、すぐにでもランクインするでしょう」
また木村氏は、「不適切にもほどがある」でツッパリ少女を好演する河合優実(23)を指名する。
「今一番、急上昇中の女優だと思います。すでに映画では主演を何本も張っているし、往年のドラマ『毎度お騒がせします』(TBS系)をオマージュした『不適切─』でのセクシー演出も、体当たりでこなす脱ぎっぷりのよさが素晴らしい。今後間違いなく、引っ張りだこになると思います」
尾谷氏は今期の話題をかっさらった不倫ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(テレ朝系)での、篠田麻里子(37)をチョイスした。
「TVerの再生回数もめちゃくちゃ回っているし、彼女の人生をバックボーンにしたハマり役ですね。演技がうまいわけではないけど、この路線をひたすら突き進んでほしいです(笑)。テレ東深夜で、団鬼六の『花と蛇』なんてやった日には、伝説になりますよ」
昨今は制作費の減少も嘆かれるが、ドラマの華にはどうか適正なギャラを支払っていただきたい。
■ ドラマ女優「適正価格」TOP10
※価格は連続ドラマ1話分(1時間)のギャラ。視聴率などから算出
1位:綾瀬はるか(38)350万円/2位:吉高由里子(35)300万円/3位:長澤まさみ(36)280万円/4位:趣里(33)250万円/5位:芦田愛菜(19)220万円/6位:仲里依紗(34)200万円/6位:天海祐希(56)200万円/8位:新垣結衣(35)190万円/8位:小芝風花(26)190万円/10位:今田美桜(26)180万円/11位:永野芽郁(24)170万円/11位:広瀬すず(25)170万円/11位:川口春奈(29)170万円/11位:有村架純(31)170万円/11位:戸田恵梨香(35)170万円/16位:広瀬アリス(29)160万円/16位:二階堂ふみ(29)160万円/16位:石原さとみ(37)160万円/19位:橋本環奈(25)150万円/19位:米倉涼子(48)160万円/21位:高畑充希(32)140万円/21位:篠原涼子(50)140万円/23位:上白石萌音(26)130万円/24位:浜辺美波(23)120万円/24位:伊藤沙莉(29)120万円/26位:北川景子(37)100万円/26位:小池栄子(43)100万円/28位:吉岡里帆(31)90万円/28位:深田恭子(41)90万円/28位:広末涼子(43)90万円