地上波連続ドラマのギャラの仕組みは「1話あたりいくら」というもの。トップ層の主演女優で1話200万級と言われるが、誰もが金額に見合う活躍をしているとも言い難い。視聴率や演技力、スタッフの評判はもちろん、視聴者を呼び込む好感度、SNSの拡散力なども鑑みてアサ芸が「適正価格」を算出した!
数多の女優を押さえつけ、ドラマ1話単価の適正ギャラランキングでトップに立ったのは綾瀬はるかだ。芸能ジャーナリストの平田昇二氏が言う。
「本腰を入れる映画はヒット作に恵まれない綾瀬ですが、ことドラマにおいては『義母と娘のブルース』『天国と地獄~サイコな2人~』(いずれもTBS系)、『奥様は、取り扱い注意』(日テレ系)など、出演作にハズレなし。なのでテレビドラマに関しては、本人も事務所も安売りせず、舞い込む大量の企画の中から強気で選べる。30代にして、すでに大御所の雰囲気を感じます」 芸能事情に詳しく、ドラマ美女に目がないライターの尾谷幸憲氏がこれに続く。
「私が知る限り、実際のギャラは10年前ですら1話200万円以上でした。現状の350万円でも安いくらいですよ。さすがに『脱げ!』とは言いませんが、個人的には、アクションシーンを盛り込んだり、水着になったりして、あのバストを作品内で最大限揺らしてくれれば、1話1000万円払ってもお釣りがくると思います。イメージを覆すヒワイな不倫ドラマなんかにも期待したいです」
いくら単価が高額に達しようとも、「確実なヒットが狙えるならば‥‥」という期待値の高さが群を抜いているのだ。
3位の長澤まさみも綾瀬と同じく、長らくトップ女優の地位をキープしている。
「綾瀬、長澤に石原さとみ(16位)、新垣結衣(8位)を加えたのが、少し前までの同世代女優の〝主演四天王〟だった。だが、結婚や妊娠で露出が絞られ、石原と新垣はランクが落ちた。そこに台頭してきたのが吉高由里子です」(キー局社員)
吉高は14年にNHK朝ドラ「花子とアン」に主演。現在、主演している大河ドラマ「光る君へ」も放送中で、芸能生活20年目にして、着実にステップアップを果たしてきた。コラムニストの木村隆志氏が、その魅力を解説する。
「吉高さんは普通のOLからミステリー、時代劇と、作品ごとのキャラクターを演じ分ける能力に長けた女優。女性視聴者からのシンパシーも高く、演技、人気両面で、作り手からの評価が本当に高いですね」
平田氏が付け加える。
「朝ドラが登竜門だとすれば、大河の主演はまさに〝あがり〟。女優としての格が、大きく上がりました。今後のドラマの評価次第、というところもありますが、現時点での適正額は300万円くらいでしょう」
一方、高値安定ながらも吉高に逆転を許した長澤に関しては、尾谷氏が世間のオヤジ心を代弁する。
「正直なところ、映画や舞台を中心に活動し、演技派女優の道を進みすぎている印象があります。せっかく素晴らしいボディの持ち主なのに、刀を鞘に納めすぎていませんか、と。映画『シン・仮面ライダー』(東映)の怪人役はなかなか良かったですが‥‥」
地上波ドラマに「セクシー長澤待望論」を強く訴えたい。