どう考えても5億円(推定年俸)はもらいすぎである。ファンでなくとも、そう言いたくなるのは、楽天イーグルスの浅村栄斗だろう。
シーズン最初から絶不調で、開幕カードは13打数ノーヒット。5月24日の日本ハム戦の最終打席から6月4日までヒットが出ておらず、打順は下位に降格している。打率2割4厘、4本塁打、25打点で、規定打席到達者の中では最下位の打撃成績なのだ(6月4日時点)。6月4日の阪神戦では今季初めて、スタメンを外れた。楽天Bクラス低迷の戦犯のひとりとされるのも仕方のない数字で、
「今年から守備負担を減らすため、二塁から三塁にコンバートされましたが、まったくの期待外れになりました。アウトコースのボール球を振って、甘い球を打ち損じてしまっています。覇気が感じられず、スタメン落ちや2軍落ちは時間の問題かもしれません。これまでのキャリアに満足しているのか、ハングリーさや野心がなくなっています」(球界関係者)
浅村は2018年、4年総額20億円で西武から楽天にFA移籍。出来高を含めた実質年俸は8億円超と言われた。2022年に契約を結び直し、再び4年総額20億円でサインしたのである。
「複数年契約が残っているため、球団はもどかしい限り。三木谷浩史オーナは『コストパフォーマンスに見合っていない』と憤慨しているといいますから…」(前出・球界関係者)
そろそろ成績を上げないと、逆風は強まるばかりなのである。
(渡辺優)