今月、4日に放送された「行列のできる法律事務所 さんまVS怒れる美女軍団2時間SP」に、女優の裕木奈江が約20年ぶりにバラエティ出演し、話題となった。
かつては緒形拳、菅原文太、高倉健、高橋克典らと共演し、テレビドラマの一線で活躍してきた裕木だったが、テレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」(日本テレビ)で男性を翻弄する不倫女性を演じたことで世間から大バッシング。ついには「嫌いな女性タレント」第1位に選ばれ、やがてテレビから姿を消した。
「当時は“媚びている”“生意気だ”といったマスコミからのバッシングが酷かったですね。『ポケベルが鳴らなくて』などのドラマの影響で、ぶりっ子とか不思議系とか言われましたが、ラジオやインタビューで見かける実際の彼女はサバサバした性格なんです。当時から“若い時に経験を積んで、舞台もできる女優になりたい”という明確なビジョンを持っていました」(芸能記者)
そんな裕木は、1999年にヘアメイクアーティストと結婚し、ロサンゼルスに移住。日本では仕事が激減したため、海外を拠点に活動していたという。
「日本から姿を消したあの裕木奈江が、世界的人気を誇る映画監督デヴィッド・リンチの映画に出演すると聞いた時は驚きました。どうやら監督が日本人エキストラを探していると聞き、裕木が会いにいったら、『君はジャパニーズ・ホームレス・ガールを演じることに興味があるかい?』と突然、ホームレスの役を言い渡されたそうです。学生の頃からリンチ監督のファンだったという裕木は即答。こうして映画『インランド・エンパイア』に出演し、日本とは間逆のイメージを海外で広げていったんです」(映画ライター)
あれだけのバッシングが起こり、仕事がなくなっても、腐らずに行動し続けた裕木。彼女の成功の秘訣はその強い精神力にあったのかもしれない。