大河ドラマの主役に抜擢された井上真央(28)。子役から着実にステップアップして、11年には紅白歌合戦の司会まで務める国民的女優に。さらにカラダも大人の女性へと成長していた!
1月4日にスタートしたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。大沢たかお(46)、伊勢谷友介(38)、東出昌大(26)ら豪華出演者が脇を固める中、井上は幕末の長州藩士で思想家、吉田松陰の妹・文役を演じる。井上が起用された理由を、NHKドラマスタッフはこう語った。
「国民的な妹のイメージがある女優と考えた時、堀北真希の名前もあがったのですが、NHKドラマ部門のドンである制作統括の土屋勝裕さんの強力プッシュで井上に決まりました」
土屋氏が井上を推す理由は4年前の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」にあった。主演を務めた上野樹里(28)のわがままなふるまいに現場は振り回された。一方、同時期に別のスタジオでは、井上が主演する連続テレビ小説「おひさま」の撮影が行われ、いつも和やかな雰囲気だった。その時から、
「1年という長丁場の撮影なら、井上さんと仕事をしてみたい」
と思っていたという。その思惑どおり、井上は座長としてまとめ役の任を果たす。本読みの段階で男性俳優陣が演技論をぶつけ合いギクシャクすることがあったが、井上は休憩中に、
「あの作品観ました。どういうふうに演技したのですか?」
などと、ひとりひとりに声をかけて気遣っていたという。
「おかげでチームワークのいい現場になっています」(NHKスタッフ)
地味にも見える主人公に局内から不安の声が上がったが、NHKの本気度はこんなところでもうかがい知れよう。
「安倍総理の地元である山口を舞台にしているので、盟友の籾井会長が様子を気にして撮影に頻繁に訪れています」(NHKスタッフ)
しかし初回視聴率は16.7%。大河ドラマでは史上3番目に低いスタートに‥‥。さぞや籾井会長はご立腹と思いきや、「1年間で判断すればいい」と励ましたばかりか、早くも今年の紅白司会も内定しているという。しかし、芸能評論家の三杉武氏は手厳しい。
「宮崎あおい主演の大河ドラマ『篤姫』のヒットに気をよくして、女性主人公の作品を作るようになったが、結果はイマイチ。確かに井上は女性に人気があります。しかし、大河ドラマはおじさん世代の視聴者が中心。このままでは苦戦しますね」
視聴率しだいで内容変更が行われ、おじさん視聴者のためにセクシー路線転向もあるかも‥‥。