4月12日に9.8%と歴代最速となる視聴率1桁台を記録した大河ドラマ「花燃ゆ」。幕末モノのキラーコンテンツ「龍馬」登場の5月3日放送でさえ、10.2%にとどまり、主演の井上真央(28)はもはや“腫れ物扱い”だという。
「主演である以上、私の力不足ですとしか言えない」
先月行われた「花燃ゆ」試写会後の会見でこう自責の念を語った井上。その様子は非常に暗く、かける言葉も見つからない雰囲気だったという。
「あまりいじめないでほしいですし、お手柔らかにお願いします」
と視聴率には触れてほしくない胸中も吐露した異例の“謝罪会見”だったが、NHK関係者が理由を語る。
「彼女の演じる吉田松陰の妹・文は逸話が細かく残っていません。そのため、制作サイドは井上に、撮影が始まる前、『あなたに(ドラマを)作っていってほしい』とお願いしたのです」
張り切った井上は、
「ここは、文の性格からすれば、普通の怒り顔ではなく、もっと目をつり上げて怒るべきではないか」
など、演出面でも積極的にアイデアを出しているが、今のところ結果にはつながっていない。
「井上は非常に責任感が強い。今回、大河ドラマ史上最低となっている視聴率の原因は、自分の演技がまずかったせいなのでは、と落ち込んでいるようです」(NHK関係者)
共演者には東出昌大や伊勢谷友介など世代の近い俳優もいて、相談をしやすい環境にあると思えるのだが‥‥芸能コメンテーターの松本佳子氏が語る。
「内にこもったり、世界観を持っている俳優が多いですね。真央ちゃんが事務所に大事にされていることもあり、若い男性陣とあまり仲よくなれず、孤立しやすい環境だと思います」