プロレス界のレジェンド、アブドーラ・ザ・ブッチャーが危機に直面し、往年のファンが悲痛な声を上げている。
ブッチャーは7月27日、自身のインスタグラムに、鼻からチューブを挿入している入院中の姿を動画でアップした。〈8月2日~4日にノースカロライナ州シャロレットでファン向けの集会を予定している〉と語ってはいるものの、その姿はあまりにも痛々しい。
関係者によると、ブッチャーは出血性の潰瘍に苦しみ、股関節の置換手術が必要な状況。自身がオーナーを務めるレストランが閉業し、経済的にかなり困窮しているという。
現在、アトランタに住むエサ・ジェフリーズという人物が「アブドーラ・ザ・ブッチャーを助けよう」というクラウドファンディングを立ち上げ、2万ドルを目標に寄付を募っている。8月1日現在、79件5527ドルを集めている状況だ。
ジェフリーズ氏によると、これまでブッチャーが築いた資産は韓国出身の元妻が所有しており、また元妻とその兄弟が、ブッチャーが購入したアトランタの家を無断で担保にしてローンを組むなどした。ブッチャーは現在、自分の家から立ち退き通知を受け、追い出される寸前だというのだ。
1970年代から80年代にかけて、爆発的な人気を誇ったスターレスラー。ピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」の登場曲を聴くと、全盛期の「黒い呪術師」の姿を思い浮かべる人は多いだろう。
支援のクラウドファンディングが成功することを祈りたい。
(ケン高田)